【ボクシング】名ボクサー金子繁治の孫・佳樹は判定負けで連勝止まる 東日本新人王ウエルター級
<プロボクシング:東日本新人王トーナメント決勝戦>◇3日◇東京・後楽園ホール ウエルター級は戦後初の東洋王者で金子ジム初代会長の金子繁治さん(故人)の孫・佳樹(26=金子)が、祖父に続く東日本新人王を逃した。初回に福永啄巳(24=青木)の右ストレートを浴びてダウン。2回以降は果敢に打ち合いを挑んだが、4戦4勝(4KO)の強打は最後まで不発に終わり、0-2の判定負けで初黒星を喫した。 試合後は「(ダウンの)ダメージはなかった。焦りはなかった」と言葉少なだった。 祖父が往年の名選手でジム会長、父賢司氏がトレーナーというボクシング一家に生まれたが、幼少時代から野球一筋。東海大菅生高では外野手として活躍し、プロを目指して関東学院大に進んだ。その後、就職した不動産系の会社を退社してプロボクサーの道を選択した。 1950年(昭25)の大会で東日本新人王になっている祖父に続くことはできなかったが「やることは一緒。強くなってチャンピオンになるだけ。この失敗をプラスに生かす」と前を向いていた。【首藤正徳】