神奈川県・黒岩知事が定例会見5月26日(全文4完)水際対策をしっかりしないと
やまゆり園の報告書の受け止めを
毎日新聞:すいません、毎日新聞の木下です。定例会見、今日の発表にはないことなんですが、先週、やまゆり園の話ですけれども、やまゆり園の検証委員会が報告書を厚生常任委員会のほうに上げました。まずその点について受け止めを、知事の受け止めをお願いします。 黒岩:今回、検証委員会からはモニタリングの手法など、中間報告書は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止により、職員等のヒアリングを行えなかった。しかし書面調査により明らかになった課題をしっかりとまとめていただきました。かながわ共同会もこれも真摯に受け止めて事実確認と原因究明の作業を進めていると承知をしております。 今後設置する部会では、検証委員会で得られた知見を生かして、他の県立施設の支援内容を検証しつつ、利用者目線の支援など、未来志向の障害者支援の在り方、これを検討していきたいと考えているところであります。
ファクトが固まらないのに報告書を出したとの指摘もあるが?
毎日新聞:ありがとうございました。今、知事もおっしゃいましたけども、ヒアリングができていないっていう状況があって、報告書の前提となるファクトの部分がやっぱり固まってない時点で報告書を出すのはどうなのかという指摘もあると思いますが、この点については知事、どうお考えですか。 黒岩:これはこういう事態でありますから、これ、先延ばしして、そしてそれで時間たってからやるとなると、新たなスタートできなくなってしまいます。われわれの一番の大きな目的っていうのは、新しい利用者目線の障害福祉の在り方といったことをしっかりと実現していくといったことですね。そのためには、ある段階で検証委員会、中間報告をまとめていただかないと前に進めない部分があります。これは今、共同会と協議、これが始まっています。その中でしっかりと事実確認等々を含めながら、こういった中間報告も含めながら共同会がそれをどう受け止めて、それをどう乗り越えるかといった作業に入ってくださるわけですから、そちらのほうが非常に重要だというふうに考えています。 毎日新聞:ありがとうございます。