「もう彼はサンディエゴで愛されない」英雄スネルのドジャース入りでパドレスメディア恨み節
ドジャースは11月30日(日本時間12月1日)、ジャイアンツからFAとなっていたブレーク・スネル投手(31)と5年総額1億8200万ドル(約272億6000万円)で契約したと発表した。スネルは球団のSNSを通じて「ドジャースの一員になれてとても興奮している。みなさんとともにこれから優勝を重ねていくのが待ち切れない。ドジャースタジアムで会いましょう」とメッセージを伝えた。 レイズ時代の2018年とパドレス時代の2023年にサイ・ヤング賞を2度受賞。ジャイアンツに移籍した今季は5勝に終わったが、8月2日のレッズ戦ではノーヒットノーランを達成している。ドジャースではグラスノー、山本、大谷と最強ローテの一角を担うことになり、最強左腕の加入は連覇への大きな布石となるはずだ。 しかし、面白くないのはパドレスだ。かつての英雄がよりによってリーグ同地区のライバル球団に入り、地元メディア「NBCサンディエゴ」は「途方もなく金持ちの人はさらに金持ちになる。ドジャースは出費の嵐に見舞われ、今度は元パドレスのエースに1億8200万ドルを投じた」とドジャースに皮肉をぶつけ「パドレスは左投手に年俸3000万ドル以上を費やす立場にないが、ライバルの充実したロースターにスネルが加わったことには対処しないといけない。彼はサンフランシスコでパドレスと対戦することはなかったが、ロサンゼルスにいることで状況は変わるだろう」と報じた。 また、パドレスファンの声を伝える「ガスランプボール」のベン・ファデン氏は「スネルはもうサンディエゴで愛されないだろう。素晴らしい投手がライバルチームに行くという痛手ではなく、相手がスネル。彼はサンディエゴを愛していた。サンフランシスコにいた時もフロントオフィスにピザを届けてくれました」と〝スネル愛〟をのぞかせ「しかし、青のユニホームを着る今、彼を同じように見られない。人として憎むことはないが、野球選手としての彼はドジャースだから本当に嫌いになる。そう思うファンは私だけではない」と複雑な思いを記している。
東スポWEB