「子どもにお金で世話になりたくない」という60歳の父。貯金は300万円ですが、援助なしで老後の生活ができるのでしょうか?
子どもからの援助なしで生活するためにできること
子どもからの援助なしに老後の生活を送るためには、次のような点を意識してみるとよいでしょう。 ・支出の見直し ・収入源の確保 ・公的支援制度の活用 ・65歳までに貯金を増やす まずは、格安スマホへの切り替えや家賃の低い住居への引っ越しなど毎月の固定費の見直しをしてみましょう。車を持っている場合は、可能であれば車を手放すことも検討するとよいかもしれません。 さらに、定年退職後も年金以外の収入源の確保が大切です。勤務先の再雇用やシニア向けのアルバイトであれば老後も無理なく働けるでしょう。介護保険制度や医療費助成などの支援の利用、地方自治体の生活支援サービスを確認すると医療に関する費用を節約できるかもしれません。
貯金300万円と毎月の年金だけでは老後資金が不足するおそれがある
毎月の生活費を15万円、年金受給額を月12万円とした場合、貯金300万円は約8年でなくなることが分かりました。このことから貯金300万円では、状況によっては子どもからの援助がないと老後の生活が厳しいかもしれません。 今からでも生活費を見直し、老後の収入を補う手段を取り入れることで、貯金300万円でも子どもの援助を受けずにある程度現実的な生活を目指すことは可能でしょう。早めに具体的なプランを立て、支出と収入のバランスを調整することが大切です。 出典 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ) 厚生労働省 令和5年簡易生命表の概況 1 主な年齢の平均余命(2ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部