【図解】日本のメダル数で振り返るオリンピック
57年ぶりに東京で夏季五輪が開催されます。前回の東京大会で日本はどのような競技でメダルを獲ったか知っていますか? また、最近の大会で日本代表がいくつメダルを獲得してきたか覚えていますか? 1964年の東京大会、そして2000年のシドニー大会から前回2016年のリオ大会までの5大会で日本が獲得したメダル数を図解にまとめました。
メダル最多はリオ、金最多は?
五輪は時代とともに、また大会によって実施される競技が異なります。そのため単純比較することはできませんが、日本が最も多くのメダルを獲得した夏季大会は2016年のリオ大会です。合計メダル数は41。内訳は金12、銀8、銅21です。 一方、金メダルに着目すると、前回の東京大会と2004年のアテネ大会が16個で最多です。競技別に見ると、両大会は以下の通りです。 【前回の東京大会】 ▼体操(5) ▼レスリング(5) ▼柔道(3) ▼ボクシング(1) ▼ウエイトリフティング(1) ▼バレーボール(1) 【アテネ大会】 ▼柔道(8) ▼水泳・競泳(3) ▼陸上(2) ▼レスリング(2) ▼体操(1)
異例のコロナ禍、「金30個」重視せず
「前提条件が大きく変わってしまった。日本の選手にとっても万全の状況で臨める大会ではなくなってきている」 「30個を達成することが重要かと言われると、私は『ノー』とはっきり明言したい」 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は6月28日の会見でこう語り、大会の目標として掲げてきた「金メダル30個」を重視しない考えを示しました。 山下会長は「メダルの数ではなくて、選手たちがこの限られた環境の中でいかに準備して、いかに少しでもより良い状況に持っていってオリンピックに参加するか。そこで1人1人が思い切り自己ベストを目指して全力を尽くすか。そのことが重要であるというのは、もう共通した認識だ」とも語っています。 近代五輪史上初の「1年延期」。またコロナ禍という異例の環境下での調整を強いられた選手たち。果たして各競技、どのような結果になるのでしょうか。