【図解】五輪・野球、過去の金メダルチームは? 5大会の成績を振り返る
7月に開幕する東京五輪では野球が3大会ぶりに実施されます。これまで野球が五輪で正式競技として採用されたのは1992年のバルセロナ大会から2008年の北京大会までの5大会だけ。その間、もっとも優勝が多かった国はどこでしょう? 日本の成績は? 振り返ってみましょう。
ロス、ソウル大会では「公開競技」
日本オリンピック委員会(JOC)によると、1984年のロサンゼルス大会、1988年のソウル大会で野球は「公開競技」として実施されました。公開競技でも金・銀・銅のメダルは授与されたものの、大会参加国・地域の公式な獲得メダル数には含まれません。メダルのサイズも正式競技とは区別されたそうです。 1992年から2008年までの5回の夏季五輪では正式競技となりました。しかし、12年大会後は(1)世界的普及度が低い(2)女性の同一競技がない――などの理由で正式種目から除外されました。それが今回の東京大会では、開催都市提案による追加種目として実施されることになったそうです。
過去5大会の上位チームは?
正式競技だった5大会の成績を見てみましょう。日本の最高順位は1996年アトランタ大会の銀メダルです。続いて92年のバルセロナ大会、2004年のアテネ大会で、ともに銅メダルを獲得。2000年のシドニー大会、08年の北京大会は4位でした。ベスト4を逃したことがない一方で、金メダルを獲ったことがないことが分かります。 5大会の結果を眺めて目を引くのはキューバの強さです。5大会中3大会(92年、96年、2004年)で金、残る2大会(00年、08年)で銀と圧倒的な強さを見せています。キューバが金を逃した大会では、それぞれ米国(00年)、韓国(08年)が金を獲得しています。