芥川賞作家らがLGBTQ+差別に反対する声明文を発表、文芸・出版業界に協力求める
芥川賞作家の李琴峰ら計51名の小説家が、近年LGBTQ+およびトランスジェンダーの人に向けられた差別発言が横行していることを受け、11月20日のトランスジェンダー追悼の日に「LGBTQ+差別に反対する小説家の声明」を発表した。 【写真】小説家としての顔を持つ又吉直樹
同声明には、山内マリコ、柚木麻子、李琴峰を文責とし、石田衣良やいとうせいこう、角田光代、桐野夏生、西加奈子、三浦しをん、山崎ナオコーラなどが賛同。「文学は、ときに差別や抑圧、排除といった人間の暗い一面を描くこともあります。しかし、すでに社会的に弱い立場に立たされている人々に対し、文学がその生の可能性を狭め、差別や抑圧、排除に加担することはあってはならない」と、トランスジェンダーを含むLGBTQ+の人々に対する差別に反対し、連帯と支持を表明した。加えて、文学がLGBTQ+を含むすべての人に開かれたものになるよう、文芸業界や出版業界、同業者に理解と協力を求めた。 ◾️賛同者一覧(五十音順) 逢坂冬馬、朝井まかて、朝比奈あすか、安堂ホセ、池澤春菜、石田衣良、石原燃、市川沙央、一穂ミチ、いとうせいこう、岩川ありさ、王谷晶、大田ステファニー歓人、大前粟生、小山田浩子、角田光代、木村紅美、木村友祐、桐野夏生、倉田タカシ、グレゴリー・ケズナジャット、小林エリカ、近藤史恵、坂木司、坂崎かおる、桜庭一樹、篠田節子、高瀬隼子、高山羽根子、滝口悠生、津村記久子、中沢けい、西加奈子、似鳥鶏、東山彰良、深緑野分、藤井太洋、藤野可織、藤野千夜、古川真人、星野智幸、町田そのこ、町屋良平、松田青子、三浦しをん、山内マリコ、山崎ナオコーラ、柚木麻子、吉川トリコ、吉田恵里香、李琴峰