石破首相、ウクライナ侵略・ガザ情勢念頭に「国連安保理は課題に対処できていない」…G20首脳会議
【リオデジャネイロ=太田晶久】石破首相は、18日午後(日本時間19日午前)に開かれた主要20か国・地域(G20)首脳会議の会合で、「世界は歴史の転換点に立っている。国際社会が協調するには、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化が鍵だ」と強調した。そのうえで、ロシアのウクライナ侵略について「秩序に対する明確な挑戦」と断じ、ロシアと北朝鮮の軍事協力に懸念を表明した。
パレスチナ自治区ガザの情勢を巡っては、停戦と人質の即時解放を改めて求め、全ての当事者に自制と国際人道法を含む国際法の順守を要求した。
首相はこれらの問題を念頭に、「国連安全保障理事会は現下の諸課題に対処できていない」とも指摘。常任理事国、非常任理事国双方の拡大を訴え、「日本は国連の機能強化に貢献していく」と述べた。