マツダの新型「CX-80」はいいぞ! 旗艦SUVとしての完成度に大満足。【試乗レビュー】
MHEVは豪快さが楽しい!
翌日は、「e-SKYACTIV D 3.3」を搭載したロジウムホワイトプレミアムメタリックの「ハイブリッド エクスクルーシブ スポーツ」で神戸から淡路島を経て徳島を目指す。こちらの価格は587万9500円。早朝、出発前に神戸・旧居留地のあちこちで撮影を行った。 スペックは最高出力187kW(254PS)/3750rpmm、最大トルク550Nm/1500-2400rpmを発生する縦置き3.3リッター直列6気筒直噴ディーゼルターボエンジンに、48V電源の12kW(16.3PS)/153Nmを発生するモーターを組み合わせたトルコンレス8速ATのAWDモデル。実際に走ってみるとストップ&ゴーを繰り返しても、CX-60で気になったシフトのカチャカチャ感が消えている。さすがにディーゼルエンジンの音は車内に伝わるけど、これは前日のPHEVモデルが静かすぎたため。バルクヘッド(エンジンルームとの隔壁)には、防音対策の遮音材がたっぷりと詰め込んでいる。 高速に乗ってスポーツモードに入れ、シフトダウンしてアクセラレータを踏み込めば、“ガルルン”という直6ディーゼルの豪快なサウンドを発して制限速度まではあっという間に到達。CX-80が持つ高い速度域での走りの良さを体感できた。まあ、これ以上の車体の安定性を求めるなら、電子制御の可変ダンパーなどお金をかける必要があるかもしれないが、現状でダメ出しをするユーザーはいないと考える。 途中の淡路島では、CX-80の大トルクを利用して、小型モータボートを乗せたトレーラーをヒッチで繋いで引っ張る「トーイングモード(トレーラヒッチビュー付き)」を試したり、PHEVのV2L(AC100V/1500W)を使って沸かした美味しいコーヒーを提供するカフェの出店があったりと、楽しいイベントが開かれた。プレミアムモデルらしい試乗会を開催したマツダの心意気が伝わってきた。