犬が「あご乗せ」をする理由とは? 飼い主さんたちの体験談も紹介
犬が飼い主さんの腕や足、物などにあごを乗せるしぐさ、「あご乗せ」。今回は、犬のあご乗せの体験について飼い主さんたちにアンケートを実施。 さらに、犬があご乗せをする理由と対応方法について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に伺いました。 【写真】ちょこんとあごのせする キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
愛犬が「あご乗せ」をしてきたことがありますか?
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん253名に「愛犬が体にあご乗せをしてきたことがある?」というテーマでアンケートを行いました。 その結果、9割以上の飼い主さんが「ある」と回答しました。
飼い主さんたちから寄せられた「愛犬のあご乗せエピソード」
次に、「愛犬があごを乗せてきたことがある」と回答された飼い主さんを対象に、愛犬のあご乗せにまつわるエピソードをお聞きしました。 ・「出掛けようとすると、足にあごのせしてきます。可愛くて出掛けるのがいやになります」 ・「体調が悪く寝ていた時に足にちょこんとあご乗せしてきました」 ・「甘えたい時に傍に来てあごのせをしたあと『フー』と満足そうに息を吐く仕草が可愛いです」 ・「抱っこしている時、赤ちゃんみたいに肩にあごをのせてきて甘えてきた」 ・「新聞を読んでいると腕の上にあごを乗せて、新聞をめくれないように邪魔してくるとこが可愛い」 ・「夜中でもトントンとして布団の中に入って、知らない間に腕枕状態になります」 ・「あまりベタベタするコではないので、あご乗せをする時も控えめに手のひらのはじの方にちょこんとのせます。私が気がつくと恥ずかしそうにします」 ・「家族でテレビを観てみんなで大笑いしていた時、そばに寄り添って膝にあごのせしてきた。自分も仲間に入りたそうな顔をしていた」
【獣医師解説】犬があご乗せをする理由と対応方法は?
ここからは「犬のあご乗せ」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に伺います。 ――犬はなぜ飼い主さんの膝や手などにあご乗せをするのでしょうか? 原先生: 「いきものにとっての致命的な弱点が“あご”、つまり頭部です。犬のあご乗せは自分の弱点をさらけ出す行為であり、なによりの信頼の証であると考えられます」 ――愛犬があご乗せをしてきたら、どのように対応すればよいですか? 原先生: 「あご乗せをしてきたときの多くの理由は、犬が安心感や愛情を求めているサインだと思われます。優しく受け入れてあげ、軽く撫でたり、話しかけたりするなど愛情を返してあげましょう。 あまりに長い場合はうまく制限を作れるといいですが、基本は犬の気持ちを尊重し、無理に離そうとせず、しばらくそのままの状態を楽しんであげられるといいですね」