タイトリストのNEW「AVX」ボールが合うのはどんな人? 前作ユーザーが進化ポイントを解説
ロングショットが低スピン&低弾道でもアプローチはスピンがかかる
「飛んで曲がらない」プレミアムパフォーマンスボールのパイオニア、タイトリストNEW「AVX」ボールが発売されました。 【写真】ツアー系ボールは何が人気!? これが高価格帯ボールの売れ筋ランキングです 同社の「プロV1」シリーズとは設計やコンセプトが異なる「AVX」はどう進化して、どんなゴルファーに合うのかが気になるゴルファーも多いと思います。
もともと「AVX」はソフトな打感を好みながらもロングショットでは低スピン、グリーン周りではスピンがしっかり効いて欲しい、というワガママなニーズに応えるために作られました。 「プロV1」シリーズと同じプレミアムパフォーマンスボールに属しますが、フィーリングやロングショットでのスピン量や弾道が異なります。 「自分じゃボールを選べない」というゴルファーは、タイトリストの「ボールセレクター」という便利なツールがあるので一度のぞいてみてください。 私は前作の「AVX」もコースで使っていましたが、ドライバーやフルショットでは「ちょっと前に行く」感じでした。低弾道というよりは「若干の」低スピン性能でしたが、特徴的な打感の軟らかさは好みが分かれるボールだと感じていました。
しかし、NEW「AVX」の打感は前作と同じコンプレッションとは思えないほど進化していました。確かにソフトなフィーリングですが、気持ちのいい「ボールの芯をとらえた感覚」がありました。
高MOIドライバーで強弾道を実感できる
「ボールなんて、どうせなくなるから何だって同じ」と考えているゴルファーには、プレミアムパフォーマンスボールの魅力は理解できないかも知れません。しかし近年は、ビギナーや若いゴルファーも積極的に「自分に合ったボール探し」を行い、「飛んで止まるボール」で着実にスコアアップを果たしています。
NEW「AVX」をコーステストした日は冬の強風でした。「AVX」ロゴのラインをターゲットに向けてティーアップすると、狙ったラインへのイメージが出しやすくなりました。 特徴である「ソフトな打感」も、ヘッドスピードが速くない僕が打っても「芯までボールが潰せる」打ち抜き感があり、気持ちよくショットできました。 ロングショットでの低スピン性能も、決してボールが上がりづらくなるほどではなく、ディンプルの空力効果で弾道が抑えられている印象でした。横風のホールでは予想の半分程度しか風に流されず、「これが低スピン&低弾道の恩恵?」と感じました。 最近は特に打出角が大きな高MOI(慣性モーメント)ドライバーが人気です。ドライバーショットでランを稼ぐことができて、風に負けないショットは武器になるはずです。 加えてコアもケース層も非常にソフトなはずなのに「ちょっと芯を感じる」新しいフィーリング。このあたりも、NEW「AVX」の特長なのかも知れません。