有馬記念は大本命ドウデュース衝撃の“ハ行”取り消しでラストランを走らず“引退”となり大混戦必至…勝つのはどの馬だ?
松島オーナーはメッセージの最後に「ドウデュースは来年から新しいステージで頑張ってくれると思います。私はいつか、ドウデュースの子供で武豊ジョッキーを背にパリロンシャンで日の丸を上げるという夢の続きを目標に頑張ります。ファンの皆様、これからも応援して頂きますようにお願い申し上げます」とつづった。 予定されていた引退式は中止となるが、今後は、予定通りに社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まっており、もうレースには出ずにこのまま引退となる。 ドラマを期待していたファンにはショックを与えた。空虚感さえ漂う。だが、一方で大本命馬がいなくなったことでレースは大混戦の模様となり、馬券の妙味は出てきた。昨年、イクイノックスも天皇賞・秋とジャパンカップを連勝した後に引退を発表しており、似たような状況とも思える。しかも今年は昨年以上の豪華メンバーが揃った。 ではドウデュース不在の有馬記念を勝つのはどの馬なのか。 前日発売で1番人気の単勝オッズ3.1倍に支持されたのは2枠3番のアーバンシック。2番人気が4.6倍の1枠1番のダノンデサイル、続いて3番人気が8.7倍の3枠5番のベラジオオペラで、1桁台の支持を集めているのは、この3頭だけ。 最近のトレンドで言えば、有馬では菊花賞組と牝馬が台頭している。菊花賞組は過去10年で、サトノダイヤモンド、ブラストワンピースで2勝し、2着2回、3着2回を記録している。今年の菊花賞を勝ったアーバンシックが1番人気、6着だったダノンデサイルが2番人気に支持されるのも、当然なのかもしれない。 アーバンシックはセントライト記念と菊花賞を連勝中でこの秋、機動力は見違えるように良くなっている。ダノンデサイルは日本ダービーを先行策から完勝した内容は高評価できる。菊花賞は不完全燃焼。大事に乗りすぎて気がつけば、動くに動けない競馬となっており、反撃可能な器だ。ただこの3歳馬の2頭は古馬とは初対戦で未知の部分は残る。 また一方で牝馬の活躍も目立ち、ジェンティルドンナ、リスグラシュー、クロノジェネシスで3勝。2着3回、3着2回と馬券にもよく絡んでいる。 エリザベス女王杯を圧勝し、出来ピークの7枠13番のスタニングローズ、単勝10.1倍の4枠8番のレガレイラが当てはまる。 有馬への王道路線の天皇賞・秋からは、クロノジェネシスを含めて3勝、2着2回、3着1回。ジャパンカップ組もジェンティルドンナを含めて3勝し、2着3回、3着4回となっており、菊花賞組とはそれほど大差ない。 天皇賞を勝ったのはドウデュースだが、4着が6枠11番のジャスティンパレスで11.4倍、6着が3番人気のベラジオオペラだった。
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