女子52キロ級は大森生純がV 同学年・阿部詩との代表争いへ「ずっと目線の上にいた選手。楽しみ」…柔道GS東京
◆柔道◇グランドスラム東京大会 第1日(7日、東京体育館) 女子52キロ級は5月の世界選手権代表の大森生純(きすみ、JR東日本)が優勝した。藤城心(三井住友海上)との決勝は延長の末、変則的な谷落としで技ありを奪って優勢勝ち。「内容的には自分の中では悪かったけど、結果を出すことができてホッとしている気持ちと、また頑張ろうという気持ちがある」と胸をなで下ろした。 この階級は、今大会不在だった東京五輪金メダリストでパリ五輪代表の阿部詩(パーク24)が突出した存在だ。当面の目標の来年の世界選手権出場に向けても「これに勝ったから出られるわけじゃない。来年2月の欧州(GS大会)と選抜(4月の全日本選抜体重別選手権)、両方優勝しないと出られないと思っているので、そこをものにできるように頑張りたい」と立ち位置を冷静に判断し、表情を引き締めた。 阿部詩とは同じ2000年生まれだが、シニアの主要大会での対戦の機会もなかった。「ずっと目線の上にいた選手。その選手と直接試合ができるのがすごい楽しみ。その一発目が大事だと思うので、そこを自分が勝ちきれるように準備していきたい」。28年ロサンゼルス五輪に向け、今後も勝ち続け、直接対決のチャンスをつかみ取る決意を示した。
報知新聞社