生まれつき“片手をもたない”天才バイオリニスト(41)、人生を変えた音楽との出会いを語る。「リコーダーで最初の壁にぶつかった」
人々にインスピレーションを与えたい
そして「目に見える障害をもつ人に自分は何ができるか、それを人々に示すことが私の仕事であり、義務なのです」と語ったアナンタワンさん。 障害によって直面する"困難な面"だけにとらわれることなく、人々に可能性やインスピレーションを与えたいという。 「ひとりの人間として、そして音楽家として、他の人たちと同じように苦労しながらも、より良い自分、最高の自分になれるよう努力するという“共通の感覚”を持った人間として定義されるようになりたい。そう思われたいと願っています」 また、2018年に受けたインタビューで彼は、バイオリンが自身に与えてくれたことについて以下のように表現している。 「バイオリンは私に声を与えてくれた。私がどう見えるかは、もはや関係ないでしょう。自分の声をどう響かせるか、自分の感情をどうやってバイオリンで表現するか、それが大切なのです」
Harper's BAZAAR JP