GK鈴木彩艶「みんなが疲れているのはわかっていた」劣悪ピッチの酷暑アウェーに動じず3戦連続無失点
[9.10 W杯最終予選 日本 5-0 バーレーン リファ] 独特の雰囲気をまとう酷暑のアウェーゲームでも揺らがなかった。GK鈴木彩艶(パルマ)は日本代表の正守護神として、北中米W杯アジア最終予選に2試合連続フル出場。この日は前半に押し込まれる展開となり、相手のロングスローからピンチを作られる場面もあったが、落ち着いたプレーで無失点に抑えた。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 前半11分、最終ラインのビルドアップミスから嫌な流れでロングスローを投じられたが、冷静なポジショニングとパンチングで難を逃れた。「ファーストボールで取れなくても、セカンドボール、サードボールで対応している。僕を含めて全体的に集中して守れたと思う」。中東の荒れたピッチの特徴を踏まえ、ビルドアップのミスにも動揺はなかったという。 「ここのピッチは少しショートパスが歪むというか、ズレる傾向にあって、それを含めて今日のゲームでもゴールキックをシンプルにやろうとしているところがあった。全員がそれを理解していたので、そこまで一つのパスミスを気にせずにプレーしていた」 嫌な流れも続いた時間帯を切り抜け、前半37分に先制した後は「みんなが疲れているのはわかっていたので、自分がうまく時間を使いながらコントロールすることを意識していた」と試合の流れを見た“時間稼ぎ”も徹底。5-0の大勝につながる序盤の試合運びで高い貢献度を見せた。 これで3月のW杯2次予選・北朝鮮戦、今月の最終予選・中国戦、バーレーン戦と3試合連続のクリーンシートを達成。「得点が入るまでボールは持てていたけど相手の勢いもあったし、守備に回る時間が多かった。それも含めても守備陣で集中して守れたし、1試合通して無失点で終われたことがよかった」と手応えを口にした。