私の妻は換気扇を「点けっぱなし」にします。「1ヶ月の電気代」はどれくらいかかりますか?なるべく節電してほしいです…。
湿気対策やにおい対策のために、換気扇を24時間つけっぱなしにしている人もいるでしょう。しかし、心配になるのは電気代です。近年電気代が高騰しているため、つけっぱなしによる家計への影響が気になるところです。 本記事では、換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代を紹介するとともに、つけっぱなしにすることの効果や節電ポイントを紹介します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
換気扇を点けっぱなしにしたときの電気代
ここでは、換気扇を24時間つけっぱなしにした際の電気代を算出します。目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会で掲載している31円/kWhを用い、電化製品の電気代は「消費電力量(kWh)×電力量料金(円/kWh)」で計算します。換気扇の消費電力は、メーカーや種類によって異なるため、今回は幅をもたせて1.5~25.0Wと仮定しました。 0.0015~0.025kWh×31円/kWh×24/h×30日=約33~558円 換気扇を24時間つけっぱなしにすると、電気代は1ヶ月で約33~558円になることが分かりました。トイレやお風呂の換気扇はサイズが小さい分、電気代はより安くなると考えられるため、24時間つけっぱなしにしていてもほかの家電製品と比較して大きな負担にはならないと考えられます。
換気扇を点けっぱなしにするメリット
ここでは、自宅の換気扇をつけっぱなしにするメリットを紹介します。換気扇のつけっぱなしは電気代がそれほどかからないだけではなく、衛生面や健康面でもよい効果があります。 ■嫌なにおいを取り除ける 換気扇をつけっぱなしにしておくと、部屋の中の嫌なにおいを取り除きやすくなると考えられます。換気扇が設置されているキッチンや浴室、トイレなどは、自宅の中でもにおいが気になりやすい場所です。 また、家の中は片付けや掃除を定期的にしていても生活臭が残ってしまうこともあるでしょう。においを放置していると、布製品の家具などに染みつき取れなくなってしまうおそれがあります。換気扇をつけっぱなしにして自宅の空気を循環させておけば、嫌な臭いが部屋の中に染みつくのを防いでくれる可能性があるでしょう。 ■カビや結露の発生を防げる 部屋の中に湿気が残り、湿度が高い状態が続いてしまうと、カビや結露が発生しやすくなります。家の中にカビが生えると見た目がよくないだけではなく、カビの出す胞子を人が吸い込み、身体に悪影響をおよぼす危険性があるでしょう。また、カビが生えた壁や柱を放置すると傷んでしまう可能性があります。 カビは、一度生えると掃除が大変なうえに、どんどん増えてしまう可能性があるため、発生しない仕組みを作っておくことが大切です。換気扇をつけっぱなしにしておくと室内の湿気が外に排出されて自宅の湿度が下がり、カビや結露などの発生を防いでくれる可能性があります。 特にキッチンの換気扇は比較的サイズが大きいため、室内全体の湿度を適正に保つために役立つといわれています。 ■空気の入れ替えができる 換気扇をつけっぱなしにしておくことで、屋内の空気の入れ替えが可能です。ホコリやハウスダストが家の中に溜まりにくくなり、シックハウス症候群の予防にも役立ちます。シックハウス症候群とは、建材や家具に使われている化学物質により室内の空気が汚染されて、頭痛や吐き気などの体調不良を起こす疾患のことです。 シックハウス症候群は、住宅の高気密高断熱化が進み、換気力不足が原因となり引き起こされていると考えられています。換気扇を24時間つけっぱなしにしておけば、室内の空気を常に外の空気と入れ替えられるため、健康面でもメリットがあると考えられます。