関東と東海 台風から遠くても雨雲発達 明日31日にかけても大雨による災害に警戒を
土砂災害の前兆
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。 1つめは、がけや地面にひび割れができることです。 2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。 3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。 4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。 そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
台風10号 熱帯低気圧に変わっても影響続く
台風10号は、明日31日(土)の午前にかけて四国へ進み、31日(土)の午後から9月1日(日)にかけて近畿へ近づいて、熱帯低気圧に変わる予想です。 東日本に、台風として接近することはないものの、熱帯低気圧や周辺の高温多湿な空気の影響を受けそうです。関東・東海ともに3日(火)頃まで大気の状態が不安定で、大雨による災害に引き続き警戒が必要です。また、落雷により停電が発生することも考えられますので、備えをしておくとよさそうです。
日本気象協会 本社 戸田 よしか