とんでもない記録を続けるソフトバンク 日本シリーズは14連勝、ここまで勝ち続ける最大の理由はシンプル
【名物記者コラム #好球筆打】 ◆SMBC日本シリーズ2024 第2戦 DeNA3―6ソフトバンク(27日、横浜) ■頼りになるのはやはりこの人たち ホークスの要を司る〝チーム〟を支えるのは?【写真】 ソフトバンクは有原航平、モイネロで敵地2連勝を飾った。ここまでは小久保裕紀監督の思惑通りだろう。この勝利でホークスは日本シリーズ14連勝となった。当然、シリーズ記録を更新中だ。 それにしても、日本シリーズ14連勝とはとてつもない記録だ。言葉にするのは簡単だが、今後抜かれることのない金字塔ではなかろうか。しかも、さらに更新する可能性を残す。もしかするとわれわれは今、とんでもないものを目の当たりにしているのかもしれない。 その要因は何だろうと振り返ると、多くの選手が口にするある言葉に行き着く。「当たり前のことを当たり前にするだけです」。昨季までの10年間で6度の日本一。短期決戦慣れした男たちの思いは、チームの決めごとのように共通している。 この試合もそうだった。凡打でも全力疾走を怠らない。守備では一つの球を全員で追う。投手より右側に飛んだ内野ゴロであれば、捕手甲斐拓也、二塁手牧原大成が悪送球に備えて一塁方向へ懸命に走る。飛球が上がれば落球に備えて多くの選手がカバーに入る。一つ先の塁を目指し、一つ先の塁を許さない。小さな積み重ねが大記録を支える。 今回の日本シリーズに臨むにあたり、王貞治球団会長は言っていた。「自分たちの野球を徹底する。それが何より大事なんだ」。ホークスの野球=凡事徹底。4年ぶりの頂点まで、あと2勝だ。(石田泰隆) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社