「やればできる」がモットーだった…家族4人が犠牲に 警察官の男性が挑んだフルマラソンと、元日に訪れた場所 能登半島地震
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地震は家族の当たり前の日常や未来も奪いました。妻と子ども3人を亡くした男性が歩んだ1年とは。 【写真を見る】あの日土砂崩れが起きた場所へ ■家族4人亡くした父親の1年 「妻と子どもの分まで生きる」 大間圭介さん 「長男はポケモンが好きだった。長女はマシュマロとチータラ」 金沢市で暮らす警察官の大間圭介さん。 2024年の元日、珠洲市で起きた震度6強の地震で家族4人が土砂崩れに巻き込まれました。 大間さんは地震直後、周囲を見回るため家の外に出て難を逃れましたが、妻・はる香さんと長女・優香さん、長男・泰介くん、次男・湊介ちゃんは犠牲となりました。 大間さん 「長男がお皿洗いしてくれたりとか。洗濯物畳んでくれたり。お風呂掃除してくれたり。(洗濯も)やり方分からなかったら電話してきてくれて。『お父さんどうやって洗濯機回すの』って」 幸せな家族の日常を突如として奪った地震。 大間さん 「生きられなかった時間を私が一生懸命生きて、あの子たちが経験できなかったこと、体験できなかったことを少しでも私がこの子たちと一緒に、妻と一緒にできたらなと思っています」 ■1人で食事は静かだな 鮮明な記憶が少しずつぼんやり… 妻と子どもたちの分まで生きる。その思いを胸に大間さんはこの1年を過ごしてきました。 2024年3月、大間さんが訪れたのは長女・優香さんが出るはずだった音楽コンクール。舞台には優香さんの楽器も。仲間たちが演奏する様子を目に焼き付けました。 7月には家族の生きた証を残そうと、友人らが寄せたメッセージを1つの本にまとめます。 しかし、時が経つにつれ大切な家族との思い出にある変化が生まれてきました。 大間さん 「いつも食事とかにぎやかだったので1人で食事をしていても静かだなって思いますよね。時間が経つと少しみんなとの思い出って、鮮明な記憶が少しずつやっぱり ちょっとぼんやりとしてきたというか、それはそれで寂しいなって」 ■家族のモットーは『やれば出来る』 写真を胸にマラソン挑戦 それでも家族で決めたモットーが大間さんの背中を押します。