原采配の妙…なぜ巨人は伝統GT戦2000試合を勝利で飾ることができたのか?
伝統のGT通算2000試合を勝利で飾った。 「ジャイアンツのOBの方もタイガースのOBの方も、2000という数字をどういう思いで見てらっしゃったのか。両軍ともに死力を尽くした良いゲームだったと思います」 1000試合、1500試合と、節目のビッグゲームを必ずモノにしてきたのが、巨人の伝統力である。その通算1000試合は、現役時代に原監督の3ランで勝っている。そのことをふられた原監督は「私のことは忘れましたが、目の前の勝利を目指すことに徹してやっています」と笑った。 通算2000試合の戦いに象徴されているように、メンバーが揃っていない現状としては、1試合、1試合、目の前の試合を拾っていくしかない。それでも節目の重要な試合を勝ちにいき、勝てるのが巨人の凄みである。大山を欠いているとはいえ、現状、フルに戦力を整備できている阪神にしてみれば、この原監督の采配力こそが脅威である。 対戦成績は巨人の1094勝835敗71分けとなった。 「まだまだ未来永劫続くでしょう。そういう中で我々が2000回目という現場を預かっていることをどこか幸せに感じて、また明日からの英気にするというふうに思っております」 巨人というブランドを背負う原監督の使命感が、GTのマッチレースになりそうなペナントレースの行方を左右しそうである。