子育て世代に圧倒的人気の新NISA。知らなきゃマズイ!「4つの変更点」
<新NISAの変更点2>非課税期間が無期限に
非課税期間とは、投資から得た利益に税金がかからない期間のことです。 非課税期間が終了するまでは、どのタイミングで売却しても、利益に税金がかかりません。従来のつみたてNISAは投資商品を購入した年から数えて最長20年、一般NISAは最長5年の非課税期間がありました。そのため、仮につみたてNISA口座で2023年の1月1日から12月31日までに積立した分は、2042年12月31日で非課税期間が終了します。 それが新NISAでは、つみたて投資枠、成長投資枠ともに非課税期間が無期限となり、いつまでも利益に税金がかからずに運用を続けられます。ちなみに、新NISAでは、口座開設・投資できる期間も恒久化されます。 従来のNISAは終了する時期が決まっている、期限付きの制度でしたが、新NISAは生涯にわたってずっと利用できるようになりました。 「非課税期間が無期限って、そんなにすごいことなの?」と思った方は、こちらのシミュレーションを見てください。たとえば、毎月3万円を30年間、利回り年5%で運用した場合、5年目ではまだ約24万円の利益ですが、30年目には約1395万円の利益になります。 なぜこんなに利益が出ているのかというと、利益が利益を生む複利効果が効いているからです。複利は人類最大の発明とも言われ、時間をかければかけるほど、雪だるま式に利益が増えていくイメージだと思ってください。 ただ実際の投資はここまで綺麗には増えず、時には暴落してマイナスになることもあります。上下に値動きしながら長期的に見て複利が効いていくと思えばいいでしょう。 新NISAでは、この30年間の運用で得た約1395万円もの利益が非課税になり、まるまる受け取ることができます。課税口座だと、この利益の約20%、つまり約280万円の利益が税金で引かれることを考えると、非課税期間が無期限であるメリットがよく分かります。