タクシーに乗ったら「1万円札」しかない! クレジットカードで払おうとしたら「現金にして」と言われたけど、お釣りの用意が大変じゃないの? クレカ払いのデメリットを解説
タクシーの料金を支払うときに「細かいのがなくてごめんなさい」と1万円札を出して、嫌な顔をされた……という話を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。理由としては、十分な紙幣や硬貨の用意が間に合わず、お釣りを渡すのが大変だというのが背景にあると思われます。 そのため、細かいお札がないときはクレジットカード払いを申し出る人もいるでしょう。しかしクレジットカード払いでも、「現金のほうがいい」と言われることもあるようです。一体なぜなのでしょうか? 本記事では、タクシーのクレジットカード支払いが敬遠される理由について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
クレジットカードの手数料とは
クレジットカードは「無料」で使えるものではありません。クレジットカードには、使用者が支払う「入会費」や「年会費」のほかに、クレジットカード会社と契約している店が支払う「手数料」があります。 店がクレジットカード決済の契約をカード会社と結ぶことを「加盟店契約」といい、その決済に必要な手数料「加盟店手数料」を支払っているのです。 この加盟店手数料は、契約しているカード会社や店によって異なりますが、一般的には決済額の3%前後だと言われています。仮に1万円の支払いだと300円程度ですが、店全体の売り上げが500万円の場合、手数料は15万円になります。このように売り上げが大きくなればなるほど、支払う手数料の額も大きくなるのです。
タクシーの運転手が「現金」を希望する理由とは
タクシーでのクレジットカードの手数料の取り扱いは、タクシー業者によって異なります。タクシー会社によっては、手数料を会社が負担することもあれば、タクシー運転手に負担させているところもあります。個人タクシーの場合は、個人事業主である運転手が手数料を負担します。 一般的にタクシー運転手の給与は、基本給のほかに乗客を乗せた売り上げによって決まる歩合給があります。運転手が手数料を支払う場合、この売り上げから手数料が引かれるのは、運転手にとって負担といえるでしょう。 そのため、手数料が引かれてしまうクレジットカード決済よりも、現金のほうがいいと考えることもあるのです。
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