【ヤリスVSスイフト】取り回しの良いコンパクトカー徹底比較!あなたならどちらを選ぶ?
国産コンパクトカーは取り回しが良く、優れた燃費性能を発揮する。搭載されているパワートレインは、同じ価格帯で購入できる軽自動車と比べても多彩だ。純ガソリンエンジン、マイルドハイブリッド、ストロングハイブリッドがある。今回は国産コンパクトカーのトップセラーモデルであるトヨタ「ヤリス」(ハイブリッド車)とフルモデルチェンジしたばかりのスズキ「スイフト」(マイルドハイブリッド車)を徹底比較した。 【写真】燃費や価格、デザインで徹底比較【ヤリスVSスイフト】
トヨタ 4代目ヤリスの特徴
ヤリスは2020年2月10日に販売開始された。もともと日本国内ではヴィッツという名前で販売されていたが、この4代目からは海外で使用されている名称であるヤリスに統一された。フルモデルチェンジにより、従来のコンパクトカーの域を超える「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えているのが特徴だ。 4代目ヤリスのボディ骨格は、新開発されたコンパクトカー向けのGA-Bプラットフォームを採用した。従来型に比べて車両重量50kgの軽量化と同時に、ねじり剛性を30%以上強化することに成功した。さらに車両の重心高を15mm下げることで、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を両立させている。 4代目ヤリスに搭載されたパワートレインは3種類だ。 ・1.0L直列3気筒DOHCエンジン(最高出力69ps、最大トルク92Nm) ・新開発の5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジン(最高出力120ps、最大トルク145Nm。高速燃焼技術などを採用し低燃費と高出力を両立) ・新世代のハイブリッドシステム(1.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせた) 駆動方式は2WD(FF)を中心に1.5Lガソリン車には4WD、ハイブリッド車にはモーターで後輪を駆動させるE-Fourを用意した。WLTCモードの燃費性能は以下の通り、優れた燃費性能を実現している。 ・1Lガソリン車…20.2km/L ・1.5Lガソリン車…19.2~21.6km/L ・ハイブリッド車…30.2~36.0km/L 4代目ヤリスの安全装備は、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備している。衝突被害軽減ブレーキのプリクラッシュセーフティは昼間・夜間の歩行者検知および昼間の自転車運転者の検知が可能だ。さらに、右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象となり、万が一の交差点事故への対応範囲を拡大させるなど機能は充実している。 また、新型ヤリス最新の繋がる機能(コネクティッドサービス)では、スマートフォンとの連携可能なディスプレイオーディオおよびDCM(車載通信機)を全車に標準装備した。スマートフォンとの機能を連携するとともに、全てのユーザーがコネクティッドサービスを利用可能となった。 4代目ヤリスは、2021年の一部改良で安全・安心装備の充実、2022年にはドライブレコーダー付インナーミラーの設定を実施した。そして2024年1月には内外装のデザインや装備の拡充を行っている。4代目ヤリスの車両本体価格は、150万1000円~269万4000円だ。