尼崎初登場の井上未都（撮影・後藤　正志）

　ボートレース尼崎のヴィーナスシリーズ第16戦「尼崎プリンセスカップ」は26日に開幕。25日には前検作業が行われた。 　前検日のコメントを聞いて、殻を破りつつある尼崎初登場の井上未都（22＝福岡）に小さな夢を託す気になった。 　「水面が硬いって聞いていたんですけど、思ったより乗りやすかったですね」 　いい。実にいい。このコメントで初水面の不利は帳消しだ。2連対率41.6％の20号機は実に頼もしい。そして、もうひとプッシュ。 　「足も悪くないです。行き足が良さそうなので、スタートも早く感じました」 　20号機にはブリンカー（遮眼革。集中力を高めるために視野を狭くする馬具）がついているのか。前へ前へと進むようだ。足元は整った。あとは選手。これも実にいい。2節前の大村男女混合戦（9月29日～10月4日）でデビュー初準優を経験し、さらに前節のG3徳山オールレディース（6～11日）も準優に進んだのだ。 　「たまたまですよ（笑い）。でも、スローからレースできるようになってきたので結果が出たのかな」 　どうせなら3節連続を狙おうか。欲張ってその先も…は来週の話。初日は2走ともに好展開の可能性がある番組となった。4号艇の朝一番・1Rから高配当を待つしかない。もちろん6号艇の後半9Rも期待しよう。