部下と上司の関係「ちょいゆる感」が実は重要な訳 「フラットな間柄」がもたらす意外な効果とは
新年度に昇格・あるいは新たな配属でプロジェクトリーダーを任された人も多いのではないでしょうか。 自分に与えられたチャンスを生かし、メンバーとのコミュニケーションを良好にして、成果を出すためにはどうすれば良いのか、日々試行錯誤を繰り返している人もいると思います。 これまで述べ2万人超のリーダー育成を手掛けた人材コンサルタント、園部浩司さんの著書『変化をもたらすリーダーは何をしているのか?』(フォレスト出版)から一部抜粋・編集してお届けします。 【漫画】東大生断言「頭がよい人」「そうでない人」決定的差
■“ちょっとゆるい”くらいがいい 「メンバーが主体的に行動し、仕事のやりがい・達成感を得られるチーム」とは、具体的にいうとどういうチームなのでしょうか。 明確なイメージを持っていただけるように、その条件を以下に挙げてみます。 ◎ リーダーがメンバーに、上司・部下という立場の違いを意識させない ◎ 言葉は基本「ですます調」でていねいだが、フラットな関係で会話する ◎ チームの皆が、何の抵抗もなく発言できる。その発言を否定する人は誰もいない
◎ メンバー全員の発言を何らかの形で採用する ◎ 皆でアイデアを出すための企画会議をすると、物事が決まる。メンバーには「自分で決めた感」がある ◎ 企画会議を終えた後には、「今日の会議、楽しかった」と言う人が多い。メンバーの納得度も高い これらからイメージしていただいた、「メンバーが主体的に行動し、仕事のやりがい・達成感を得られるチーム」は、どうすれば作れるのかをお話ししていきます。 ■大切なのはメンバーの「自己決定感」
「メンバーが主体的に行動し、仕事のやりがい・達成感を得られるチーム」の条件にある「自分で決めた感」は「自己決定感」です。メンバーにこれを感じてもらうには、1人ひとりの発言量が多くなければなりません。 そのためには「ここでなら、自分の考えをいくら発言しても大丈夫。否定されたり、あいつはダメだと言われたり、思われたりしない」という「安心感」があることが前提です。 このような安心感を持ってもらうためには、「つねに安心で安全である」という雰囲気を作る必要があります。