【大学野球】2025年の練習をスタートさせた明大 23年春以来のV奪還へ4年生を中心に地道に進めるチームづくり
今春は5勝が最低ラインの153キロ右腕
控えめな司令塔とは対照的に、身長192センチの153キロ右腕・高須大雅(4年・静岡高)は「高校から大学進学する時点で、4年後にはドラフト1位でプロに行く」と覚悟を持って、学生ラストイヤーを迎えた。高須は昨春、最優秀防御率のタイトルを初受賞し、夏は日の丸を背負い、2つの国際大会で優勝に貢献した。だが、秋はシーズン途中に右肘を痛め、戦線離脱。以降はリハビリに専念し、現在は70パーセントの出力に戻ってきており、「全試合で完封することが目標」と、今春は5勝を最低ラインに設定している。 好きな投手は楽天・岸孝之。「真っすぐのキレ、伸びとも理想です」。最終学年は「チーム内の競争の上で、自分が着けたい」と、歴代エースが着けてきた背番号「11」を目標とする。 明大は充実の指導体制が整う。戸塚監督のサポート役として、松岡功祐コーチ兼寮長が10年ぶりに明大に復帰。グラウンドに隣接する島岡寮では、戸塚監督とともに寝食をともにする。 「情熱があり、経験も豊富。高校、大学、社会人、プロ、独立リーグ、中国でも指導実績があり、スカウトとしても長く活動してきました。選手を見る目が素晴らしい。80歳を超えていますが(今年2月9日で82歳)、元気なうちは頑張っていただきたい」(戸塚監督) 明大は2023年春以来のV奪還へ、4年生を中心に、地道にチームづくりを進めていく。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール