【解説】南海トラフ巨大地震想定震源域で17日にM6.6の地震発生――臨時情報は?基準となるM6.8とは?異なる2つのマグニチュード
■豊後水道地震のMjは6.6、Mwは6.3、南トラ基準との差は?
17日の地震、気象庁は速報値でマグニチュードを6.4と発表、その後精査したところ、6.6に更新したと記者会見時に発表しました。この数字は気象庁マグニチュード=Mjの数字ですが、この地震のモーメントマグニチュード=Mwは6.3でした。南海トラフ巨大地震との関連が心配された豊後水道の地震ですが、想定震源域でマグニチュード6.8以上(Mw)の地震が発生した場合は南海トラフ地震の臨時情報が出され、専門家らによる「評価検討会」がおこなわれます。今後、南海トラフ地震の発生確率が高まったと判断された場合には、津波に備えた事前避難が必要な「巨大地震警戒」などの情報が出されることもあります。2019年に導入された、この制度、内閣府の調べでは認知度はおよそ3割と低く、まだ一度も出たことがありませんが、宮崎県沖の日向灘ではマグニチュード6から7クラスの地震が繰り返しおきていることから、いつ情報が出てもおかしくない状況です。この情報の仕組みと流れについても理解して、地震への備えを進めておくことが大切です。