「君、それは失礼だよ」メガバンク副頭取から教わったビジネスの必須マナー。背広から出したのは......
仕事で欠かせない名刺。ビジネス用のSNSや名刺アプリが普及していますが、紙のカード型の名刺交換が、今なお主流です。 どんなマナーに気をつければよいでしょうか? 人脈の豊かさで有名だったメガバンクの副頭取から教わった一つのルールを紹介します。
アフターコロナで名刺交換が復活
コロナ禍でリモートワークが広がりましたが、今ではすっかりオフィス回帰が進みました。久しぶりに対面で仕事をすると、「やっぱり会ってこそ」と実感するケースも少なくありません。 筆者の私は、1カ月で数えて計80人の方々と名刺交換をしました。簡単な自己紹介やちょっとした会話がきっかけで、新たなご縁やお仕事につながったこともあります。 スマホ一つでも仕事が完結するデジタル時代に、名刺の存在意義も変わりつつありますが、まだまだ捨てたものではありません。「わたしは何者か」「あなたは何者か」を数秒で情報交換できる、アナログでいて便利なツールです。 80枚の名刺を整理して眺めると、いろいろなデザインがあることに気づきます。
名刺は人なり、組織なり
クリエイターのメディアプラットフォームnoteの名刺は、エメラルドグリーンに文字が白抜き。会社ロゴのように右角が切れており、noteらしさが表れています。 若者の声を社会につなぐ一般社団法人NO YOUTH NO JAPANの代表からいただいた名刺は、団体のインスタに飛べるQRコードつき。漫画家の名刺は、本人そっくりの似顔絵の漫画と「検索窓のキーワード」がコミカルに描かれていました。 大企業社員や大学教員らの名刺は硬めのデザインで情報が多い一方、新興メディアやテック企業は、文字の配置バランスなどで強弱があって文字は少なめ。スタイリッシュな印象も受けました。 定年を迎えた元上司の名刺は手作りで、肩書きが「チャリダー 兼ネンキン生活者 兼テキトー投資家」。そこから日頃の暮らしぶりに話題が移りました。 都内に動画スタジオを構え、オンラインイベントの支援をするシンフォニティ。共同経営者の名刺は、黒地の高級紙で少し光沢がかっていました。印象的な1枚だったので聞くと、「起業するときに、名刺だけは負けるなと、気合を入れて作りました」。 いろいろな仕事や活動をしている人たちと交換する中で、それぞれの日頃の仕事ぶりや個性が詰まっている1枚だと、改めて実感しました。