「最盛期のメンバーは1万人」「中国人は青龍刀を持ち出してくるので」…《伝説的半グレグループ》「ルシファーズ」元リーダーが明かした「国やヤクザとの戦い」
愛知県警は5月22日、傷害の疑いで自営業・小田切大作容疑者(46)を逮捕したと発表した。元日に熱田神宮(名古屋市)を訪れた際、20代の若者二人に殴る蹴るの暴行を加えたとされる。 【写真】アメリカの極悪刑務所に10年間服役した元ヤクザの当時のヤバすぎる「威容」 小田切容疑者は名古屋の伝説的半グレグループ「ルシファーズ」の元リーダーとして知られる人物だ。本誌は逮捕直前だった小田切容疑者を取材。そこで語られたのは、“名古屋最凶”とも呼ばれたチームの実情と国策ともいわれる壊滅作戦の真相だった。 前編記事『《伝説的半グレ》が「逮捕直前」に語っていた「壮絶なイジメに苦しんでいた小学校時代」「このままでは殺されてしまう」』につづき、お伝えする。
最盛期のメンバーは1万人以上
「チームを作って1年半ぐらいは捕まらなかったです。ちょうどその時、全国制覇という目標がでてきて、東西に攻め込もうという話になったんです。1000人にいるメンバーで関東に500人、関西に500人を送り込もうという計画です。逮捕されたのはその直前でした。容疑は傷害が数件。 警察に聞くと、『これ以上、大きくなると暴力団組織になる可能性があった』と言っていました。その逮捕で1年半の実刑判決が出て、少年院に。真面目にやってたからか10ヵ月ほどで出られましたが、すぐに直後に捕まって今度は刑務所へ送られました」 しかし、晴れて出所を果たした小田切容疑者が目の当たりにしたのは、信じられない光景だったという。 「当時はカラーギャング全盛で、かつてのルシファーズの仲間たちが各々にギャングチームを作って潰し合いを繰り広げていた。それで僕がチームをまとめるように動いて、1年ほどで総勢1万人のチームが出来上がってました。 数が多かったので末端までは把握できなかったですが、各まとめ役との連絡網を作ってトラブルなどの状況を把握していた。集会は月に2回で、名駅にあった高島屋の下の広間を占拠していました」 こうして文字通り名古屋を手中に収めた小田切容疑者だが、その隆盛は長くは続かず、愛知万博をきっかけに一斉逮捕へと向かっていく。