「甲子園は異次元」阪神の〝レジェンド〟マートンさんが語った愛にあふれる言葉 球場完成100周年
―日米の古いチーム、球場でプレーして。 「二つの非常に歴史豊かなフランチャイズで、また歴史的な球場でプレーできたことはすごく恵まれている。本当に素晴らしいことだよ。リグリー・フィールドでプレーできたことは、選手としての成長という意味で、自分には本当に大きかったと思う。甲子園に来て、もちろん環境をありがたく思えたけれど、圧倒されることはなかった。なぜなら、経験していた部分があったから。リグリーでは4万人の前でプレーしていた。すごい数の報道陣もいたし、選手としてアメリカで同じような重圧に多く接してきた。両チームともすごく注目度が高い。歴史的な球場から、また別の歴史的な球場に移った。自分は、タイガースで過ごすためのある種の準備ができていたと思う」 ―野球は1872年に日本に伝えられたと言われている。 「ホーレス・ウィルソンだよね。英語の先生だよ」 ―ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3度優勝し、大谷翔平が生まれた。日本野球の成長について。
「驚きはないよ。日本文化や社会は一生懸命に努力するもの。現状に満足することなく、完璧を目指し続けるだろう。選手はより強く、大きく成長する。世界は技術の進化でより小さくなっていて、移動も簡単になっている。選手が、高いレベルで戦える機会は増えていると思う。だから驚きはないし、日本の野球がここまで強いということを誇りにも思っている。自分の競技人生で最も重要な年月の大半を過ごしたから。28歳から33、34歳まで、キャリアの全盛期をここで過ごし、世界最高の選手たちもいる中で戦えたということなのだから。大谷さんは世代を代表する選手として歴史に残る。投打の二刀流ができる彼を、人々が史上最も偉大な選手の1人として捉えるようになる可能性は十分にある」 ―両球場でのベストゲームは。 「リグリー・フィールドでは、チーム面で言うとプレーオフに進出できたこと。個人的には4打数4二塁打だった2006年のダイヤモンドバックス戦。1試合のメジャー記録に並んだことは印象的だった」