「甲子園は異次元」阪神の〝レジェンド〟マートンさんが語った愛にあふれる言葉 球場完成100周年
「甲子園は、あまりにもいい思い出が多いんだけど、その中でも記憶に残る試合と言えば(2014年の)日本シリーズ第1戦。クライマックスシリーズのファイナルで巨人に勝ったことがまず印象的だった。自分たちはその年、プレーオフを通じてホームで本当にいいプレーをしていた。対戦相手はホークス(ソフトバンク)で、相手投手は元チームメートのスタンリッジだった。球場のエナジーを感じることができた。球場はいつも生きているようだったけど、この時はファン、コーチ、チームメートの皆が一緒にやるんだという一体感が感じられた。そして勝った。忘れられない特別な夜になった」 ―両球場が伝統的雰囲気を残しながら現代的なものにすることは可能か。 「リグリー・フィールドは特にその二つのバランスを取ろうとしながら素晴らしい改修をやり遂げたと思う。(カブスのオーナーの)リケッツ家は球場の歴史を尊重しつつ、現代化を進めて選手やファンによりいい施設を提供したかった。甲子園も歴史的な存在感を維持している。現代化しすぎているとは思わないし、バランスが取れている。自分が甲子園にいた限られた年月、経験に基づく意見だけどね」
―春と夏の高校野球については。 「本当に特別。象徴的だよね。日本野球の歴史がアマチュアとともに始まり、まさにそこから築き上げられた、ということを感じさせてくれる」 ―昨季阪神が日本一になった。 「球団や多くのファンのことを思うと本当に幸せ。新たな優勝をタイガースに届けようと長年努力し続けたたくさんの人がいて、ついにその瞬間が訪れたんだ」 ―印象に残った選手は。 「近本選手と森下選手は日本シリーズでの攻撃面で勢いを与えるのに本当に貢献していた」 ―岡田彰布監督について。 「岡田さんはタイガース史上最も偉大な選手と監督の1人。選手として1985年、監督として2023年と、両方の日本一の一員に名を連ねた。球団にポジティブなインパクトを与える能力を有しているという事実を表している。阪神でのプレー経験が、選手の思いや、成功するには何が必要かを理解するのに、つながっていると思う」