〈墨田区もう一つのわいせつ保育士事件〉逮捕された男は「ボディタッチが過剰だった」別のトラブルでは「証拠ありますか?」
東京都墨田区の私立認可保育園B園を舞台に、元保育士の山城広太容疑者(31)=警視庁が不同意性交容疑などで逮捕=が男児を標的に性犯罪を起こしていた事件に絡んで開かれた保護者説明会は、運営会社側が責任回避の態度に終始するなど大荒れに荒れた。参加した保護者に、その印象や今後について聞いてみた。 〈画像〉マスクをとった山城容疑者の素顔と自宅アパート
「お化けの話をすることで人気があったようです」
保護者の一人は、山城容疑者について、これまでの経験からこう詳述した。 「数年前に上の子供が通っていた頃から、私個人としては山城に対していい印象はありませんでした。担任になったことはないのですが、ときどき合同保育とかでウチの子どもとも関わることがあり、その際に頭を撫でるというスキンシップをとってきていました。 『じゃあまた明日ねー』といった感じでやるのですが、それをウチの子どもはとても嫌がっていたんです」 保護者はそのことについて担任に報告して改善を求めたという。 「触り方自体は妙な触り方ではないのですが、子どもが嫌がっていたので、担任の先生には伝えたんですが『普通に仲がいいんで大丈夫ですよ』と相手にしようとしなかった。 だから『嫌がっているんで仲がよくてもやめさせてください。嫌なものは大人でも嫌でしょ』と担任にクギを刺したんだけど、その次の日も帰り際、山城が子どもの頭を撫でるので、私は山城に直接『嫌がっているからやめてくれって言ったよね』と強めに言いました。 当人は不満顔というわけではないんだけど、『はあ』みたいな感じで謝ることもしませんでした。反応が薄いというか、ボーっとしてるんですよ」 しかし、その「スキンシップ」を除いて山城容疑者は子どもたちに好かれていたようだ。 「普段はいい先生だったみたいで、園の外でたまたま山城容疑者を見かけた時などでも、子どもたちが『山城先生怖い話してー』って駆け寄っていったりね。お化けの話をすることで人気があったようです。 今思えば、そうやって駆け寄るのは女の子ばかりでしたね。子どもたちにイラついている感じもないですし、ちょっとふくよかで接し方が柔らかい雰囲気でした。 ただ、他の保護者に聞くと、けっこうクレームは多かったみたいですね。ボーっとして連絡事項が適当だとか、ボディタッチが過剰という話は聞いていたし、今回の保護者会でも何件か男の子のお母さんからも苦情が入っていたと話が出ていました」 以前にもB園で事件や問題が起こったことはあるのだろうか。 「園は保育士とトラブルが起きて苦情を言っても『何か証拠ありますか?』『私達は職員守る義務がありますから』ってスタンスですからね。 でも近くにはこの園しかない。前の園長にも『そんなに嫌なら転園してはどうですか?』と言われたりもしましたが、空いてないでしょって話なんです。証拠なんてなかなか出せないじゃないですか」