苦労してお金を手に入れても、成功しなかった理由とは 経済的に豊かな環境に「順応」するための6つの方法
■4、裕福な人たちに囲まれる 今日では、自分の影響の輪に有名人や作家、世界的なリーダー、詩人、ビジョンを持つ人たちを加えることも可能だ。 しかも、最高なのは、ここ20年のコンテンツ革命のおかげで、とびきり面白い情報通の人たちが、専門知識を頻繁に、包み隠さずシェアしていることだ。 つまり、心地よく安全な自宅にいながら、経済的な豊かさに順応できるよう導いてくれる人やアイデアの中に身を置くことができるのだ。 ■5、高級な環境に身を置く 華やかな環境で過ごすのに慣れていないなら、そうした場所を威圧的で不快だと感じるだろう。 昔、かなり高級なレストランで女友達と過ごしたのだが、そこにいる間中、私は居心地が悪く、場違いな気分だった。そこで、その後は努めてそういう場所を訪れるようにしていたら、華やかな環境にも順応できた。自分が知る一番高級なホテルのロビーにたびたび出かけ、お茶を1杯だけ飲んでいた。あるいは、一番安いアイテムがうちの家賃くらいの店に入って、ほしいものは何だって買えるふりをしていた。数百万ドルの不動産物件のオープンハウスに参加したこともある。 そこまで極端ではないことも、たくさんした。たとえば、ソーシャルメディアで大好きなアーティストやデザイナーズ家具店をフォローする、活躍している人たちの行きつけの店でコーヒーを飲む、雑誌を拾い読みする、建築の本を読む、旅行のドキュメンタリー番組を観る、などだ。 ■6、お金と健全な関係を築く 私が子どもの頃は、お金は限りある、なかなか手に入らない、すぐになくなってしまう、頼りにならないものとして扱われていた。 お金を得るのは不確かで不安定なこと、とされていた。 だから私は、お金と友達になることで、お金との関係を意識的に変えなくてはならなかった。 お金を「頼りになる優しい友達」だと考えることにしたのだ。 宝くじに当たった多くの人が、(経済的、人間的、心理的に)以前より貧しくなるのは、経済的な豊かさに順応できなかったからだ。新しく手に入れた富と責任は、往々にして彼らのコンフォート・ゾーンから遠く離れたところにある。 順応は、新しいことを学ぶときに自然と起こる。新しい言語の習得、ローラースケート、スカイダイビング、ハイキング、新しい楽器の演奏、転職……やりたいことが何であれ、あなたは順応していく。 クリステン・バトラー/作家、ジャーナリスト。全世界で5000万人以上のフォロワーを持つオンラインコミュニティ「The Power of Positivity」の創設者兼CEO。幼い頃からパニック障害などに見舞われ続けた経験をもとに、ありのままの自分を大切にする考え方を伝授する「The Power of Positivity」を設立し、10年以上にわたって「人生をよく生きること」について考察してきた。アメリカ・ペンシルベニア州出身。 長澤あかね/奈良県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。広告会社に勤務したのち、通訳を経て翻訳者に。訳書に『メンタルが強い人がやめた13の習慣』(講談社)、『25年後のセックス・アンド・ザ・シティ』(大和書房)、『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』(PHP研究所)などがある。