夫夫(ふうふ)として生きていきたい―― 親にカミングアウトしたゲイカップル、結婚式を挙げるまで
夫夫(ふうふ)として生きていきたい
2018年、隼人さんと貴文さんは、親族や友人などおよそ80人を招待し、大きな祝福を受けながら結婚式を挙げた。そこには、両家の家族のとびきりの笑顔があった。
「マイノリティーもマジョリティーもないのが、“超多様性”社会」だと語る隼人さんと、「自分と途方もなく違う考え方の人でも、相手を理解しようとする姿勢が大切」だという貴文さん。 当然ではあるが、自らの立場をオープンにすることがすべてではない。もちろん、カミングアウトしないという選択肢もありえただろう。それでも二人は、手の込んだ料理を作ってお誕生日を祝ったり、二人の思い出の写真のアルバムを作ったり、そうした何気ない日常を隠すことなく楽しめることに喜びを感じているという。 隼人「大半は、男女の夫婦がすごく多いと思うのですが、夫・夫だったり、女性のカップルの『ふうふ』もいる、いろんな愛のカタチがあるというのを伝えていければいいかなと思って、ブログやSNSで発信しています。将来的には、2人の子どもがほしいですね。いろんな家族の形があることを知ってもらいたいと思っています」 貴文「僕は、高校生のころからゲイのカップルさんのブログなどを見ていて、すごく救われていたんです。で、今度は自分たちも、そういう誰かの助けになればいいなという思いがあって。隼人となら一緒に子どもも育てていけると思っているので、幸せな家庭を築きたいですね」