最も稼いでいるのは? 欧州日本人、年俸ランキング1~10位。クラブから高い評価を得ているのは?
4位:鎌田大地(ラツィオ/イタリア) 生年月日:1996年8月5日 推定年俸:385万ユーロ(約5億3900万円) 23/24リーグ戦成績:26試合1得点2アシスト 欧州でプレーする日本人選手の年俸ランキングで4位にランクインしたのは、イタリアの名門ラツィオでプレーする鎌田大地だ。その年俸は385万ユーロ(約5億3900万円)と、チーム内でも5番目に高い金額になっている。 移籍金が発生しないフリー移籍で加入したことも年俸を押し上げた理由の1つと考えられるが、フランクフルトでブンデスリーガ屈指のMFとして活躍していた鎌田に対する期待が金額にも現れていたと言えよう。ちなみに、フランクフルトから受け取っていた年俸は200万ユーロ(約2億8000万円)とされており、鎌田は移籍に伴って倍近い報酬アップを勝ち取ったことになる。 いきなり好待遇で迎えられた鎌田であったが、シーズン終盤まではその期待にほとんど応えることができなかったと言っていいだろう。マウリツィオ・サッリ監督の下ではルイス・アルベルトやマテオ・ゲンドゥージにポジション争いで遅れをとり、不遇の時を過ごしていた。しかし3月になってイゴール・トゥドールに監督が代わったことで状況が一変する。ボランチなどで起用されて攻守において高いパフォーマンスを発揮し、評価を高めている。 ようやく年俸に見合った活躍を見せることができるようになった鎌田であるが、来季の去就についてはいまだ不透明だ。シーズン終了後にどのような決断を下すのだろうか。
3位:南野拓実(モナコ/フランス) 生年月日:1995年1月16日 推定年俸:460万ユーロ(約億6億4400万円) 23/24リーグ戦成績:29試合9得点6アシスト 3位にランクインしたのは、モナコでプレーしている南野拓実だ。彼がクラブから受け取っている年俸は460万ユーロ(約6億4400万円)とされており、これはチーム内で5番目に高い金額だ。2022年にリバプールからやって来た日本代表選手に対する期待の現れでもあるが、加入初年度はそれに見合う活躍ができていなかった。 2022/23シーズンはリーグ戦18試合の出場でわずか1ゴールしかあげることができず、現地メディアやサポーターからも厳しい批判を向けられていた。しかし今季に入りアドルフ・ヒュッターが監督に就任すると状況が一変する。ピッチ中央でチームの攻撃を活性化させ、自らも積極的にフィニッシュに関与できるようになった。 ここまでリーグ戦29試合出場9得点6アシストの成績を記録し、まさにチームの中心としてプレーしている。クラブも来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場を決定させており、現在の南野は年俸の金額以上の働きをしていると言ってもいいだろう。この好調を維持することができれば、これから南野がさらなる年俸アップを勝ち取る可能性もある。