最も稼いでいるのは? 欧州日本人、年俸ランキング1~10位。クラブから高い評価を得ているのは?
8位:板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ/ドイツ) 生年月日:1997年1月27日 推定年俸:189万ユーロ(約2億6460万円) 23/24リーグ戦成績:19試合3得点0アシスト ランキングの8位につけているのは、ボルシア・メンヒェングラートバッハ(以下ボルシアMG)でプレーする板倉滉だ。年俸は189万ユーロ(約2億6460万円)とされている。これは同クラブ所属のDF内で6位の金額だが、加入当初からチームの守備を牽引してきた板倉は年俸以上の働きをしていると言えるかもしれない。 板倉は2022年夏にボルシアMGへ完全移籍で加入した。前所属のシャルケでプレーしていた当時の年俸は78万ユーロ(約1億920万円)とされており、移籍に伴って年俸を現在の金額まで倍以上アップさせている。 高い守備能力とビルドアップ能力を有する板倉は加入してすぐに定位置を確保し、早速期待に応えている。負傷やAFCアジアカップでの日本代表活動による離脱がありながらも今季も主力としてプレーし、守備のみならず188cmの身長を活かしてセットプレーのターゲットマンも担うなど攻撃においても存在感を示している。 守備的MFもこなすポリバレントさも魅力であり、彼がチームにもたらすものは多い。ボルシアMGで活躍を続ける板倉にはさらなるステップアップの可能性もあるが、チームに残ったとしてもまだまだ年俸のアップを望めるだろう。
7位:伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ) 生年月日:1999年5月12日 推定年俸:250万ユーロ(約3億5000万円) 23/24リーグ戦成績:25試合0得点2アシスト 欧州5大リーグでプレーする日本人選手の中で7番目に高額な年俸を受け取っているのは、シュトゥットガルト所属のDF伊藤洋輝だ。現在ブンデスリーガ3位と好調なチームの主軸を担う伊藤はドイツでも評価を上昇させている。 伊藤は2021年夏にジュビロ磐田から期限付き移籍でシュトゥットガルトに加入した。当初はセカンドチームが主戦場になる予定だったが、予想を裏切りすぐトップチームにフィットした伊藤は翌2022年夏に完全移籍を勝ち取り、2022/23シーズンも苛烈な残留争いを繰り広げるクラブで奮闘。その活躍によって115万ユーロ(約1億6100万円)だった年俸を2023年8月に現在の250万ユーロ(約3億5000万円)まで大幅アップさせた。 今季は負傷の影響とAFCアジアカップでの日本代表活動で離脱していた約2ヶ月間を除き、クラブの全公式戦に出場している。その中で途中出場は1試合のみだ。高い対人守備能力と正確なフィードを武器とする伊藤に対するセバスティアン・へーネス監督の信頼は厚く、昨夏の年俸アップに相応しい価値があることを証明している。 ドイツに渡ってから伊藤はすさまじい速さで成長を遂げており、今や市場価値も2500万ユーロ(約35億円)に到達した。シュトゥットガルトは来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)への出場を決定させており、これからさらなる注目を集める可能性もあるだろう。