【Q&A】新型コロナ感染の「第3波」とは?
Q:緊急事態宣言とは?
「緊急事態宣言」が発出されると、都道府県の知事は、(1)住民に対する外出自粛の要請(2)学校、映画館、劇場、音楽ホールや人が集まる施設の使用制限(3)仮設病院を設置するための土地収用――などのより強い措置が取れるようになります。 緊急事態宣言は段階的に解除され、5月25日に全都道府県で解除されました。
Q:「第2波」の特徴は?
緊急事態宣言が解除された後、新規感染者は一時的に減少しました。繁華街など「夜の街」での感染に着目し、東京・新宿区では6月に歌舞伎町で集中的なPCR検査が行われました。第2波では、接待を伴う飲食店など繁華街での感染例が多く報告され、感染が全国に広がっていったことが政府のコロナ分科会でも指摘されています。この時期の感染者は若い世代が多かったのが特徴です。
Q:「第3波」の特徴は?
第2波での感染者数は8月上旬~中旬をピークに減少傾向に入りました。しかし、第1波の時のようなペースでは下がり切らず、一定の感染レベルが維持された「下げ止まり」状態が続きました。 クラスター(集団感染)発生の場も、繁華街や病院だけでなく、職場や会食の場でも目立つようになりました。 そして、10月下旬から再び全国的に感染者が増加。この「3つ目の波」では、幅広い地域、幅広い年代層に感染が広がっているのが特徴です。例えば東京都では、職場や学校、会食などで感染した人が家庭内に持ち込んだとみられる「家庭内感染」が最も多い感染経路となっています。 新型コロナウイルスでは、年齢が高いほど重症化しやすい傾向があります。第3波では、感染者の年齢層が上がり、重症者が出るタイミングが早まっているとの専門家の指摘もあります。