60代「疲れない足」をつくる靴選び。おすすめのウォーキングシューズ2選
何歳になっても健康でいるためには「下半身」を動かし、足腰を元気に保つことが重要。そして、運動をする際には、加齢によって変化する足の形をきちんとサポートしてくれる「靴」選びが大切です。株式会社アシックスでウォーキングシューズの設計などに携わる市川 将さんが、足のトラブルを防ぐための靴の選び方、60代の女性におすすめのウォーキングシューズを紹介します。
足の形は加齢とともに「平べったく」なっていく
足の形は、加齢によって変化します。しかも「50歳を過ぎると、男女ともに大きく変化する傾向にある」と市川さん。 「足の裏にはかかと、母趾球(ぼしきゅう・親指のつけ根部分)、小趾球(しょうしきゅう・小指のつけ根部分)という3つの支点があり、これら3つを結ぶのがアーチです。アーチは着地したときにクッションの役割を果たしたり、けり出すときにバネの役割を果たしたり、神経や筋肉を守る役割を果たしますが、加齢とともにアーチはつぶれ、足の形は変化していきます」 50歳を過ぎると、アーチがつぶれて足の幅が広くなる人の割合が急激に増えるそう。外反母趾や内反小趾(足の小指が外側に曲がる症状)の原因にもなります。「年齢によるアーチの劣化は避けられないもの。それをカバーする歩き方や靴選びが重要になってきます」
ウォーキング用の靴選びのポイント
・靴下をはいて、必ず両足で試し履きする ・「ウォーキング用」に設計された靴を選ぶ(ファッション用でない方がよい) ・靴を履いたら、つま先を上げてかかとをフィットさせてからひもを締める ・つま先に1cmほど余裕をもつ ・足の甲がフィットしていて、かかとが浮き上がらないものを ・土踏まずがしっかり支えられているかを確認 ※足型を計測してくれる店で選ぶとベスト
60代女性におすすめのウォーキングシューズ2選
紹介した「靴選び」のポイントを網羅した、60代女性におすすめのウォーキングシューズを紹介します。
●衝撃を緩和して早歩きもラクラク
かかと部には衝撃緩衝機能ゲルを搭載し、アッパーには通気性がよいメッシュ地を使用。土踏まずを引き上げるように配置したベルト構造がアーチをサポートし、速歩き時の安定性を高めてくれる。 ・GEL-MOOGEE(ゲルムージー)1293A024 ¥14300(アシックス商事)
●普段から雨の日ウォークまで快適に
防水性を意識したシューズもおすすめです。 靴底の前部分のカーブした形が コロンと転がるような動きを生み出し、歩行に要するエネルギーをセーブすることで長時間でも快適に歩ける設計。靴ひもは「コードロック」で着脱しやすく、優れた防水性で雨の日も快適。 ・GEL-RIDEWALK(ゲルライドウォーク)GTX 1293A036 ¥22000(アシックス商事)
ESSE編集部