史上初の評価額は? 20年前の日本人、市場価値ランキング2位。まさに“天才”。欧州で語り継がれる芸術家
当サイトでもデータ元として参照している「トランスファーマルクト」。そこで市場価値の査定が始まったのは今から20年前の2004年に遡る。欧州でプレー経験のある日本人選手が対象となった市場価値だが、果たして、最初についた市場価値で最も高額な日本人選手は誰だったのだろうか? トップ10の選手たちをランキング形式で紹介する。
2位:小野伸二(おの・しんじ) 生年月日:1979年9月27日 所属クラブ:フェイエノールト(オランダ) 市場価値:560万ユーロ(約8億9600万円) 2位にランクインした小野伸二(560万ユーロ/約8億9600万円)は、まさに“天才”という言葉が ピッタリの選手だった。 清水商業高等学校時代から天才ぶりを発揮していた小野は、1998年のFIFAワールドユース選手権(現・FIFA U-20ワールドカップ)で各国の同世代の選手に圧倒的な違いを見せつけ、日本を準優勝に導くと、同年には日本代表史上最年少の18歳の若さでFIFAワールドカップ(W杯)に出場した。 浦和レッズから移籍したオランダのフェイエノールトでもその才能は衰えることなく、数々のスルーパスや芸術的なループシュートなど、観る者を魅了するプレーでUEFAカップ(現・UEFAヨーロッパリーグ)優勝にも貢献し、市場価値は560万ユーロ(約8億9600万円)まで上昇することに。 だが、ここが小野のキャリアのピークだったのかもしれない。もともと負傷癖があった小野は、その後も怪我で試合から離れることが多く、ドイツのボーフムを経て日本に帰国したあとも、全盛期の輝きを見せるまでにはいかなかった。 それでも、日本人として小野が欧州の舞台で残した功績は大きい。2023年のシーズンを持って現役を引退した小野に対して、2024年4月、フェイエノールトはアヤックスとの伝統の一戦のキックオフ前に小野の引退セレモニーを開催したのだ。それほどまでに、小野の芸術的なプレーは多くのファン・サポーターの記憶に刻まれているのだろう。
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