プレミアではあまり目立たなかったFWがCLを手にするとは 元チームメイトも喜ぶホセルの輝き「彼は本当に良いやつ」
泥臭く努力を続けた男が34歳で掴んだ成功
1日に行われたチャンピオンズリーグ決勝・ドルトムント戦では最後の5分しか出番がなかったが、レアルの優勝に欠かせない戦力だったのがFWホセルだ。 最大のハイライトはCL準決勝バイエルン戦2ndレグで、ホセルは終盤に2ゴールを奪ってチームを勝利へと導いた。あの2発がなければレアルのCL制覇はなかったのだ。 ホセルは貴重な前線のオプションとしてCL制覇を経験したわけだが、レアルの一員として欧州の頂点に立つなど数年前は想像もしていなかったのではないか。ホセルは今季エスパニョールからレンタルで加わっているが、ここまで決してエリート街道を歩んできた選手ではない。 ホセルについて正直な思いを口にしたのは、ニューカッスル時代にチームメイトだったロブ・エリオットだ。エリオットは2011年から2020年までニューカッスルに所属しており、ホセルとは2年間チームメイトだった。 英『The Sun』によると、エリオットもまさかホセルがレアルでCLを制するとは夢にも思っていなかったと語る。 「当時のニューカッスルメンバーの誰かがチャンピオンズリーグ決勝に出場するとして、ホセルをリストアップすることはなかっただろうね。だから彼がバイエルン・ミュンヘンとの準決勝で2ゴールを決めたときは私も本当に興奮したよ。彼は本当に良いやつで、物事がうまくいっていないときでもいつも笑顔を絶やさなかった」 「ニューカッスルに来た当初、彼はゴールを決めるのに苦労していた。試合にも出場したり、出なかったりを繰り返したんだ。しかし、決して落ち込むことなく、チーム内の人気者であり続けた。トレーニングにも信じられないほど一生懸命に取り組むし、ピッチ上では汚れ仕事をこなしながら走り回るFWだった」 ニューカッスル時代のホセルは、プレミアリーグ46試合に出場して6ゴールしか挙げられていない。ストーク・シティ時代を含めてもプレミアでは68試合で10ゴールと地味な成績だ。あまり成功していたとは言えないが、その後移籍したアラベスとエスパニョールでいよいよ努力が実を結んだ。 トレーニングから走り続けたホセルは最大の歓喜を手にすることになり、本人も驚きの1年となったはずだ。
構成/ザ・ワールド編集部