下腹部に電極パッド…生理痛を再現 理解深める研修、企業でじわり
企業で生理痛を体験する研修がじわり広がっている。人材確保や女性の働きやすい環境づくりが課題となる中、実際の生理痛に近い痛みを体験することで、職場での理解を広げる狙いがある。 【写真】生理痛体験の社内イベントに参加し、痛みで顔をゆがめるパナソニックコネクトの樋口泰行CEO(最高経営責任者、右)=2024年10月16日、東京都内、西山明宏撮影 横浜市にある日産自動車グローバル本社では7日、男女の社員20人超が集まって生理痛を体験する研修が行われた。下腹部に電極パッドを貼り、生理痛VR(仮想現実)体験装置「ピリオノイド」に配線をつなぐ。スイッチを入れると下腹部に押さえつけられるような痛みが起こる仕組みだ。 機器は「弱・中・強」と3段階の痛みを再現でき、「強」が女性の8割が感じる生理痛の痛みに近いという。体験した男性らは「強」のスイッチが入ると「これがずっと続いているのに仕事するのは無理」「痛みはそこまで感じないが、自然とかがんでしまう」などと話していた。
朝日新聞社