「自分の容姿を受け入れられない」「妊活が苦しい」というお悩み。現役僧侶による救われる言葉
もっているものを強みとして昇華し、幸せを見つける
福厳寺の会員さんの中にも、代々続く酒蔵、造園、皮革加工工場、工務店など、時代の移り変わりの中で、落ちぶれた家業や親に反発し、家業を継ぐか、別の仕事をするかと進むべき進路に悩み苦しんでいる、二代目、三代目の方々がおられます。そのような方からアドバイスを求められるたびに言うことがあります。 「広い視野を持って社会をながめたとき、元気に活躍している会社がありますか。世の中に、あなたの会社よりうまく事業を盛り上げている社長はいますか。もしあるならば、あなたにもできることがあるはずです。ないものに目を向けるのではなく、あるものに気づいて受け入れる。先にやることが決まっているのなら、それをやればいい。けれどもそれがないのなら、あるものを受け入れるところからスタートしてみてください」 このアドバイスはなにも事業に限ったことではありません。あなた自身にも同じことがいえます。あなたがすでにもっている、あなたのような容姿、あなたのような学歴、あなたのような性格であっても、世の中で堂々と生きて、活躍している人はいませんか。 もしそのような人がいるのなら、あなたも、自分はダメだ、自分にはできないことだらけだと気後れすることなく、自分がすでにもっているものを強みとして昇華し、前向きに行動することで、新しい楽しみや自分の居場所を見いだし、結果として幸せを見つけていくことができるのです。 新しい楽しみや新しい居場所には、あなたが知らない未知のストーリーが眠っています。どんなことが待ち受けているのか、どんな人と出会えるのか、どうかわくわくする気持ちをもってそこに身を置いてほしいのです。 人生を長い目で見たとき、マイナス面ばかりを見て自分を否定し続けていると、気持ちが沈んで、新しく訪れるチャンスにも飛び込めず、なにも変わらないどころか、損をしてしまいます。 あなたには、置かれた「現成」を受け入れる度量が十分にあると自信を持ち、自分の道を切りひらいていってください。新しい自分に出会え、あなた自身のユニークな物語を歩むことができるはずです。
ESSEonline編集部