【シリウスS】「人気馬」「4歳」が信頼度高い 満を持して登場のオメガギネスは負けられない
冬の大三角とダート重賞
全天体のなかで太陽に次ぐ明るさを誇るシリウスは、北半球から観測できる星としては地球にもっとも近い。といってもその距離は8.6光年なので、約81.7兆km。時速100kmで進むと、約9,000万年もかかる。 【神戸新聞杯2024 推奨馬】回収率100%超えなど好データ目白押し!前走タイムは歴代屈指 SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 大ヒット中のエイリアンシリーズでお馴染みのコールドスリープを使ったとしても、必要な燃料を積みきれないだろう。 話は逸れたが、途方もない距離でも地球に近いシリウスは冬の大三角をつかさどる。残る2つはベテルギウスとプロキオン。競馬ファンには聞き馴染みがある天体ばかりだ。 9月に冬の星とは粋ではないが、これはそもそもシリウスSが1997年12月の阪神で行われたことに由来する(重賞昇格前なら90年以降)。 ベテルギウスSは2000年から23回行われ、すべて暮れの阪神開催。プロキオンSは96年第1回~99年第4回が4月で、以後、6、7月に施行されている。 冬の大三角なのに、冬と関係ないのはシリウスSではなく、じつはプロキオンSだったりする。中京ダート1900mで行われたのは3回だけ。このダート1900mのオープン以上のデータも乏しく、今回はあえて過去10年データを使う。 ハンデ戦ではあるが、賞金加算のチャンスが少ないダートでは各馬、意欲が高い。1番人気【4-1-0-5】勝率40.0%、複勝率50.0%をはじめ4番人気以内が8勝と上位人気への信頼度は高い。 妙味は7番人気【0-3-2-5】複勝率50.0%あたりか。大穴は期待できないものの、組み合わせ次第で高配当もある。 ここはハンデ戦らしく、3歳【2-2-0-8】勝率16.7%、複勝率33.3%、4歳【3-0-3-21】勝率11.1%、複勝率22.2%と、勝率の面では比較的実績が乏しくハンデが抑えられる若い組がいい。 といっても今年から3歳は三冠最終戦ジャパンダートクラシックが翌週にあり、ここは今後、数字も変化するだろう。 5歳【3-5-3-35】勝率6.5%、複勝率23.9%らダートの主力世代は実績馬であれば、当然重いハンデを課せられてしまう。ここに賞金加算へ意欲を燃やす4歳がどこまで対抗できるか。今年もそういった図式になる。