【シリウスS】「人気馬」「4歳」が信頼度高い 満を持して登場のオメガギネスは負けられない
夏を休んだオメガギネス
OP2勝の4歳オメガギネスにとって、この秋から冬の大舞台を目指すうえで勝利は必須。壁となるのは5歳ハピ、昨年の覇者ハギノアレグリアスあたりか。ダート重賞常連組を倒し、その先をみたい。 前走地方は【4-0-1-12】勝率23.5%、複勝率29.4%だが、帝王賞【1-0-1-2】、今年からなくなったジャパンダートダービー【2-0-0-4】など交流でもGⅠ級が目立つ。ただし、該当馬がいない。 となると、前走JRAのGⅢ【2-3-3-26】勝率5.9%、複勝率23.5%が有力だ。レース内訳はエルムS【1-1-1-8】勝率9.1%、複勝率27.3%、プロキオンS【1-0-0-4】勝率、複勝率20.0%、平安S【0-1-2-8】複勝率27.3%となっている。 プロキオンSは今年小倉ダート1700mだったが、同条件だった(2021、21年)場合は【1-0-0-3】。21年サンライズホープがプロキオンS6着から巻き返した。4着ハピは2走前の平安S2着。距離延長はのぞむところだ。 エルムSは4着以内【1-1-0-1】、6着以下【0-0-1-7】。6着ヴィクティファルスは近走大きな着順も目立っており、データもあわせてここも苦戦を強いられそうだ。 平安Sも5着以内【0-1-2-1】、6着以下【0-0-0-7】。7着ハギノアレグリアスは前年に勝ったことでハンデを背負うはず。強気になれない。 前走OP/L【3-5-6-64】勝率3.8%、複勝率17.9%だが、ハンデも恵まれる可能性が高く、軽視できない。 ここはレース間隔に注目する。中4~8週【1-3-5-27】勝率2.8%、複勝率25.0%とひと開催以上開けるか、中9~24週【1-2-1-15】勝率5.3%、複勝率21.1%と夏をパスして備えてきた組が面白い。 逆に中3週以内と間隔を詰めると【1-0-0-19】。17年メイショウスミトモがラジオ日本賞7着から勝ったのみ。このときは斤量が2kg減っていた。今年は夏を休んだオメガギネス、ロコポルティ、グリューヴルムあたりが好走データに一致する。 オメガギネスは冬の東海S2着。ここは満を持しての出走で負けられない。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳