ポルシェの車主が代行運転手に暴言・頭突き…韓国「すべっただけ」の言い訳に非難殺到
【01月05日 KOREA WAVE】韓国で、ポルシェの車主が代行運転手に暴行を加える事件が発生した。加害者の言い分と被害者の境遇が交錯し、社会の怒りを引き起こしている。 事件は先月12日午後8時40分ごろ、慶尚南道昌原市で発生。被害者は昼間は工場で働き、夜は娘の大学の学費を工面するため代行運転をしていた。被害者が呼び出された現場にはポルシェ車主(30代)と恋人、友人の計3人が車内にいた。出発のタイミングをめぐり、助手席の同乗者から「おい、この野郎、なぜ動かない?」などと暴言を浴びせられた。被害者が事情を説明しても同乗者は「こんなのなら代行運転をやめろ」と罵倒を続けた。 状況がエスカレートし、同乗者が水のボトルを被害者に投げた後、車主も暴言を吐き始めた。「車が汚れた、どうしてくれるんだ。殺されるぞ」と脅迫し、被害者が警察に通報すると、車主は頭突きをした。その際、車主は「すべっただけ」と暴行を否定し開き直る態度を示した。 警察の介入後も車主と同乗者は「頭で体を押そうとしただけ」と暴行を否認。事件から6日後、車主は「酔って失礼な行動をした」と謝罪のメッセージを送ったが、被害者は「正当な処罰を望む」と断固とした態度を取った。 この事件を知ったネットユーザーからは「娘のために働く被害者の姿に胸が痛む」「高級車を持っていても人間がダメなら意味がない」「人は平等であり誰に対しても礼儀を欠いてはいけない」といった声が寄せられた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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