“世界で最も美しいレース”を腕時計で表現するとこうなる! 「ショパール」のセンスに脱帽な1本
腕時計のプロたちが魅了された1本をリコメンドする本企画。今回は時計ライターの渋谷康人さんが「ショパール」の『ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ』を選びました! クラシックカーレーシングの魅力を随所に宿したクロノグラフの名作です。 腕時計のプロが選ぶ「一本取られました!」
腕時計のプロたちが魅了された1本をリコメンドする本企画。今回、時計ライターの渋谷康人さんが選んだのは、「ショパール」のミッレ ミリア クラシック クロノグラフです。
選者:時計ライター 渋谷康人
クルマと時計、なかでもクルマとクロノグラフほど関係が親密なものはありません。だから今も昔も、クルマとのコラボモデルは数え切れないほど作られてきました。ふたつのブランド名を文字盤に記したダブルネームから、カーデザイナーが文字盤やケースをデザインしたモデルなど……。 ですが、ショパールのミッレ ミリア クラシック クロノグラフには、ミッレ ミリア(※)の大会ロゴがあるだけ。にもかかわらず、このモデルはクラシックカーに通じるクラシックでエレガントな雰囲気を漂わせています。これは簡単そうで、実はとても難しいこと。 ※“世界で最も美しいレース”と称される公道レース。1927年に始まり、中断を経て1977年に復活。現在は、イタリアの街並みを駆け抜けるクラシックカーレースとして親しまれている。
それを実現させた背景にあるのは、ショパールとミッレ ミリアの強い結びつきです。ショパールは1988年からミッレ ミリアのワールドスポンサーとオフィシャルタイムキーパーを務め、さらに、共同社長のカール‐フリードリッヒ・ショイフレ氏も自らクラシックカーのステアリングを握ってこのイベントの1000マイルを駆け抜けているのです。そんな同氏直々の指揮によってミッレ ミリアの世界観が反映されたのがミッレ ミリア クラシック クロノグラフなのです。
「クラシックカーレースの魅力を凝縮したセンスに脱帽!」(渋谷康人)
このモデルは見れば見るほど、ディテールからクラシックカーレースの世界観を感じ取ることができます。 さらに、美しい輝きと耐摩耗性を備えた独自のアップサイクル素材であるルーセントスティール™製のケースを採用し、COSC公認クロノメーターのムーブメントを搭載するなど、機能に関わる部分は最新仕様で一切妥協はありません。 クラシックなモーターレースやマシンの世界を1本の時計に結晶させた時計は、世界広しといえども、このミッレ ミリア クラシッククロノグラフ以外にないのです。
● 渋谷康人(しぶや・やすひと)
ジャーナリスト、ライター、編集者。腕時計をいちばんのメインに、洗濯機や掃除機などの白モノ家電、パソコンやケータイ、デジカメなどの情報家電からクルマ、靴などのファッションアイテム、食品まで幅広く「本当に良いモノ」を探求中。
文/渋谷康人 編集/岸澤美希(Web LEON)