「L3リフト」の産みの親でまつ毛の守護神JUMIが考える まつ毛業界の今とこれから
コロナ禍で一躍ニーズが高まり、定着したアイビューティサロン。リクルートの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」が発表する「美容センサス 2024年上半期〈アイビューティーサロン編〉」によると、その市場規模は1179億円(前年比28.9%増)と推計され、ここ5年で最高額に達したと発表されている。同調査で1390億円(同16.3%増)と発表されているネイルの市場規に迫る勢いだ。
国内のアイビューティサロンの歴史は、2000年代から徐々に広がったまつ毛エクステに始まる。芸能人やセレブから人気を集めたが、店舗数が激増しトラブルが増えたことから2008年には厚生労働省による法整備によりまつ毛エクステ施術には美容師免許が必須に。施術場所も衛生管理基準を満たした美容所登録が必要となった。その後10年代に入ると、価格競争により施術料金がリーズナブルになり一般化が進んだ。さらにメニューの多角化をはかるサロンではコロナ禍以前からじわじわとまつ毛パーマやアイブロウ施術の導入が始まり、コロナ禍ではブームになった。
アイビューティサロン黎明期にアイデザイナーとしてのキャリアをスタートした「クピド アイラッシュ デザイン(CUPIDO Eyelash Design)」のJUMIオーナーは、指名料5500円平均顧客単価1万9000円にも関わらず、技術力と人柄から2か月先まで予約が埋まるトップアイデザイナーだ。サロンワークとサロン経営に加えて、21年にはまつ毛専用の施術用処理剤「ラッシュリンク(LASH LINK)」を開発。アイラッシュ施術を繰り返しても、健康毛に近い状態に自まつ毛を保ち、カールの持続力が高い「ラッシュリンク」を用いたまつ毛パーマメニュー「L3リフトⓇ」は、全国のアイビューティサロンで導入が進んでいる。ほかにも書籍を手がけたり、技術コンテストを主催するなど、まつ毛業界全体の技術力やクオリティの底上げに尽力する。そんなJUMIオーナーに成長を続けるまつ毛業界の今とこれからを聞いた。