「L3リフト」の産みの親でまつ毛の守護神JUMIが考える まつ毛業界の今とこれから
まつ毛エクステからまつ毛パーマへ
キャリアの中で体感した人気の移り変わり
WWD:アイデザイナーとして働き始めたきっかけは?
JUMI Riiorbit代表・「クピド アイラッシュ デザイン」オーナー:元々は客室乗務員を目指していたのですが、就職氷河期で思うように希望の職種に就職ができず、どの道に進もうかと考えた先に、小さなころから好きだった美容の道に。人がきれいになっていく姿を見るのが好きで、最初は美容クリニックのレセプションとして働き始めました。当時は施術者ではなかったので、次第に自分が施すことで人のきれいをつくりたいと思うようになりました。“手に職を”ということでネイリストを視野に入れましたが、スクールの学費や資金面などを考えた結果、いろいろなご縁もありアイデザイナーを選びました。
WWD:当時はアイデザイナーという職業はめずらしかったのでは?
JUMI:そうですね。ちょうどまつ毛エクステの施術が広まり始めたころで、まつ毛の仕事は未知の世界。本当に興味本位でした。働き始めてみたら私がツィザー(まつ毛エクステを装着するために使用するピンセット)2本でエクステを付けることに、お客さまがとっても喜んでくださるんです。まつ毛の仕上がり次第で女性が内面までポジティブに変わっていく姿を目の当たりにして、それまで何をしてもしっくりこず三日坊主だった私がどんどんのめりこんでいきました。もともと細かい作業が好きだったこともあり、ぴったりな仕事に出合えたと思います。
WWD:2008年にまつ毛エクステの施術者には美容師免許の取得が義務付けられました。そのときに、美容師免許を取得した?
JUMI:アイデザイナーとして働き始めて2年目でした。そのときすでに独立していて、知人のヘアサロンの一角を借りて営業していました。なので施術ができなくなってしまうのは死活問題。ほかの仕事をしながら美容師免許の取得のために3年間(通信課)学ぶのはかなりの負担ですし、ものすごく葛藤しました。けれどもまつ毛以外にやりたい仕事も見つからず、決意。お店を休業して、美容師資格取得に励みました。