成績上位層ほど早く寝る!? 東大卒スーパー家庭教師に聞いた「中学受験生の理想的な生活リズム」とは
親は「今できなくても大丈夫」という大らかさを
えり 「共感します。塾から『3回演習するスケジュール管理と教材管理をするのが親の役目です』ということを言われているので、やらせねば!と意気込んでいました」 長谷川先生 「親御さんはそう思いますよね。でもその時に身に付かなくても、半年後、1年後とかに繰り返し同じ単元をやるカリキュラムになっています。また、子どもは日々成長しているので、2度目に学んだ時に同じ説明でもスッと理解できることも多い。 そこの可能性を信じて、親御さんは『今できなくても大丈夫~』とおおらかに構えていて欲しいですね。そういうご家庭の方が、最終的に子どもは伸びることが多いです」
働いている親だからこその受験の伴走
えり 「先生にそう言ってもらえると少しホッとします。仕事をしている親御さんは『私がもっとコミットできればこの子はもっと伸びるかも』という負い目のようなものを感じていることもあると思います」 長谷川先生 「お仕事をされている親御さんは、長期的な時間軸かつ広い視野で物事を捉えやすい環境にある方が多いと思います。目先のクラス昇降に一喜一憂せず、ドンと構えられるのは、お子さんに無用のプレッシャーをかけず、健全な親子関係が維持でき、結果的に子どもが受験勉強に主体的になれるようにサポートできるのではと思います。 むやみに演習回数を増やす勉強方法だけではなく、ご自身のお子さんが短時間で集中してできる、自分たちのライフスタイルに合った勉強方法を試行錯誤しながら一緒に探してあげて欲しいです」
理想の1日は朝学習から
えり 「中学受験生は朝学習している方も多いですが、先生もおすすめですか?」 長谷川先生 「朝学習は、膨大な宿題をしっかり進めていくためにも、夕方や夜よりも学習効率も良くおすすめです。低学年の間に、朝学習の習慣化をつけておくと、通塾が始まっても『自走モード』になりやすいです。 朝学習には反射的にできるものが効果的で、計算問題や漢字に取り組むお子さんが多いです。塾から毎日やるようにと配布されているドリルなどを活用していますね。 どうしても朝起きられない子は、アニメなどその子の好きなことを30分やってから朝学習をするなど『やりたいこととやらないといけないこと』をセットにするのもいいですね。 新4年生以降のお子さんがこれから朝学習を始める場合は、毎日完璧にできなくても気にせず『また明日も頑張ろう~』という気持ちでいた方が結局は継続しやすいです」