中山美穂さんを14歳でスカウトした「恩師」が明かす“6畳生活”と“月給5万円”から国民的スターになるまで
■14歳の時の「ママとの約束」が果たせた 最初のヒット作を逃さなかったのは、美穂さんの運もあると山中氏は話す。 「私があの日、渋谷で元部下にたまたま会わなかったら、今の中山美穂はなかったかもしれません。少なくとも、あのドラマの話は100%なかった。社会現象になるほどインパクトが強いドラマだったからこそ、知名度が出て、オファーが殺到したんだと思います。そして、美穂の親衛隊、追っかけやカメラ小僧はみんなマネジャーとして芸能界に送り出しました。その中には芸能界の大物になった人もいます」 来年は美穂さんにとってテビュー40周年となる年だった。来年4月からの全国ツアーのチケットも販売している最中での急逝だった。13日、事務所から全国ツアーの中止とチケットの払い戻しが発表された。山中氏はこう声を詰まらせる。 「来年1月には、久しぶりに連続ドラマの出演も決まっていました。来年は40周年で、本人もはりきっていましたし、また女優として復活するのを見てみたかったです。これからの中山美穂がどんな活躍をみせるのか本当に見たかった……」 美穂さんは念願だった親への自宅を結婚前に都内に建てた。 「14歳のとき、喫茶店でママに約束したことが果たせて、美穂はうれしかったと思います」(山中氏) 今でも、美穂さんの笑顔は多くの人の心の中に息づいている。 (AERA dot.編集部・上田耕司)
上田耕司